冬休みの過ごし方(平成29年12月)

もうすぐ冬休みがやってきます。そして、冬休み中に大晦日、そして元旦を迎えて新しい年が始まります。

そこで今回は、冬休みの過ごし方のなかで、気をつけなければならないことを3点にまとめてみたいと思います。

 

1.謗法(ほうぼう)に気をつけよう

12月になると、町中が当たり前のようにクリスマス一色に変わります。

皆さんは、クリスマスの本当の意味を知っていますか?

クリスマスとは、「イエス・キリスト」の誕生日を祝う儀式です。

この日は、キリスト教徒がキリスト教の教会に集まって祈りをささげ、キリストという神に感謝する日とされています。

ですから、クリスマスは本来キリスト教の行事であり、キリスト教の信徒ではない人たちには何の関係もありません。

しかし、日本では本当の意味を知らずに、クリスマスの行事に参加する人が多いのです。

皆さんは日蓮正宗の信徒であり、キリスト教徒ではありませんから、たとえキリストの誕生を祝う気持ちがなかったとしても、クリスマスの行事に参加してはいけないことなのです。

これに参加すると、キリストの記念日を祝うことと同じになってしまい、知らないうちに自分自身の命が「謗法(ほうぼう)」という命に染まってしまい、不幸になってしまいますから気をつけなければいけません。

また、年が明けると、神社に初もうでに行く人が大勢います。

神社とは、さまざまな「神様」をまつる建物や場所を言います。しかし、これらの神様に私たちを救う力はありませんし、そもそも神社には諸天善神(しょてんぜんじん)はいません。

このことについて、大聖人さまは「世の中に謗法が充満すると、諸天善神は国土を捨てて天上界に帰ってしまう。そして、神社には悪鬼や魔神が住みつき、世の中に色々な災難を起こすのである」と説かれています。

現在の神社は、大聖人さまの教えを信じていない謗法の人たちが管理していますから、そこにいるのは諸天善神ではなく、災いをもたらす悪い鬼や魔神なのです。

ですから、絶対に神社にはお参りしてはいけないのです。

大聖人さまは、「この信心にほかの信仰を交えてはならない」と、きびしく戒められています。

ですから、大聖人さまの仰せに背くことは謗法となり、不幸の原因を作ってしまいますから、とくに、これらの謗法に近づく機会の多い冬休みには気をつけてください。

 

 

2. 決意して一歩進もう

 すがすがしい気持ちで新年を迎えるためには、来年1年をどのように過ごすかを決める絶好の機会です。

今年中に、御本尊さまにお題目を唱えて、来年の目標をきちんと決めましょう。

そして、その実現を強く決意し、御本尊さまにお誓いすることが大切です。

仏教では「心と体は一体である」と説かれています。ですから、強く心の中で成功を信じて祈っていくと、不思議とその気持ちが体へと伝わり、大きな力を発揮することができるようになります。

次に、目標を決意したら、実際に動いてみましょう。

たとえば、プロのスポーツ選手になりたいと思っている人がいるとします。その人は、なんの努力もしないでプロの選手になれるでしょうか?答えは言うまでもありません。

つまり、思っているだけではダメなのです。

プロの選手になるには、誰よりもたくさん練習しなければなりませんし、試合に勝つための戦い方を勉強する必要もあるでしょう。

このように、目標はただ頭のなかで成功を考えるだけではなく、実際に行動を起こして努力していかないと、実現することはできないのです。

また、目標が大きければ大きいほど、達成には長い時間や強い力が必要となりますが、まず初めの一歩をふみだすことが大切です。

大聖人さまは、「小さなことでも、一つひとつ積み重ねるいくことによって、大きな結果になる」と仰せられています。

ですから、まずは今年中に新しい目標を決めて、その目標に向かった一歩をふみだし、目標の実現に向けた努力を重ねていきましょう。

 

 

3.信心まで休まない

幼稚園や学校も12月の下旬になると冬休みに入ると思います。

しかし、冬休みだからといって、信心まで休んでしまってはいけません。

皆さんは、日ごろ朝晩の勤行をして、お父さんやお母さんと一緒に、お寺の行事に参加していると思います。

しかし、冬休みに入ると朝早く起きなくても良くなり、夜も遅くまで起きていることがあるかもしれません。

しかし、時間がある冬休みだからこそ、夜ふかししたり、朝寝坊して朝勤行しなかったりすることのないようにして、冬休みの宿題があったなら、1日も早く終わるように頑張りましょう。

また、休みだからこそ、すすんでお寺の年末大掃除やお寺にお参りしてお題目を唱えて、来年も病気やケガなどすることがないように、また自分が決めた来年の目標を達成することができるように、お寺の御本尊さまにお願いしましょう。

 

以上、3点にわたって、冬休みの注意点についてお話ししました。

冬休み中に、病気やケガをすることがないように、しっかりと勤行・唱題をして、健康な毎日を送って平成30年のお正月をお迎えして、健康で楽しい1年を送ることができるよう、御本尊様にお願いしましょう。