一如 令和5年4月号

住 職 よ り

 本年も新年度に当たり、妙眞寺檀信徒の皆様方におかれましては、信行倍増して志新たに御精進の誠を尽くさんとの決意をもってお迎えのことと存じ上げます。
 先月二十六日には、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念・第一回妙眞寺檀信徒総登山が行われ、五十名の参加者の方々と共に総本山大石寺へと登山参詣させて頂きました。
 あいにくの空模様ではありましたが、当日参加された皆様には、いつにも増して清々しく御開扉に参加させて頂くことができたのではないかと拝察申し上げます。どうか、今後も六月、七月、八月、十一月の四回に亘り、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念総登山を実施致しますので、百年に一度の大慶事にお一人も漏れなく御参加頂きたく、心より念願いたします。
 さて、私ごとになりますが、平成二十二年七月二十一日、私が妙眞寺第三代住職として赴任いたしました当時、生後一カ月だった長女も先月無事、目黒区立緑ヶ丘小学校を卒業させて頂くことができました。そして、先月上旬には、目黒区の小学校二十二校のうち、その半数の碑文谷地区小学校十一校の六年生によって、碑文谷地区ドッジボール大会が行われました。
 緑ヶ丘小学校は、商業地という土地柄もあり全校生徒二百三十名という、目黒区で一番小規模な小学校ではありますが、そのドッジボール大会で、他の大規模な小学校に対し次々と勝利を収め、結果優勝という栄誉に輝きました。
 当然、大規模な小学校に比べチームメンバーも選(え)りすぐりとはいかず、有志が集まり一カ月間、平日早朝や土曜・日曜日の練習に全力を傾注し、チーム一丸となって、見事、全勝しての優勝となりました。当大会第二十四回目にして今回初優勝を遂げ、六年生の卒業に花を添える形となりました。私もPTA代表として、大会の運営に関わりましたが、子供たちの優勝への道のりを拝見し、思わず感極まるところでありました。
 今回の経験を通して、我が妙眞寺法華講も東京第二布教区内では、島嶼部を除き一番小さな支部ではありますが、異体同心一致団結して、私が住職として赴任して以来十三年、皆様方の御精進と赤誠の浄財により、寺域の改修荘厳をはじめ、折伏弘教やあらゆる目標を悉く完遂成就して参りました。
 私自身、浅学非才にて徳簿垢重の身ではありますが、妙眞寺住職と致しまして、東京第二布教区二十箇寺内、人数は少なけれども、様々な面で先陣を切れる妙眞寺法華講衆であると自負しております。どうか、皆様方も九十年の歴史と伝統を有する妙眞寺檀信徒として、その誇りと責務をもって、益々御精進の誠を尽くして頂きたいと存じます。

第1回妙眞寺支部総登山

御法主日如上人猊下御言葉

 『南条兵衛七郎殿御書』を拝しますと、「いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたきをだにもせめざれば得道ありがたし」と仰せであります。
 すなわち、この御文は「たとえ、いかに勝れた善根功徳を積み、法華経を千万部も書写し、法華経の肝要たる一念三千の法門を究めたという人であっても、法華経の敵、つまり謗法をそのまま放置して破折をしなければ、成仏することはできない」と仰せられているのであります。
 したがって、一応、勤行にも励み、教学も学び、仏法のことはよく知っているという人もいます。しかし、いくら教学を学んでいると言っても、邪義邪宗の謗法をそのままにして、折伏をしなければ、成仏はできないと仰せであります。
 それはあたかも、「朝(ちよう)につかふる人の十年二十年の奉公あれども、君の敵(かたき)をしりながら奏しもせず、私にもあだまずば、奉公皆うせて還(かえ)ってとがに行なはれんが如し」と仰せのように、朝廷に仕(つか)えている人が、十年、二十年と長年にわたって奉公してきても、主君の敵を知りながら、上にも報告せず、その敵を憎みもせず、責めなければ、奉公の功績も皆、消えてしまい、かえって罪に問われるようなものであると仰せられているのであります。
 いずこの世界にあっても、悪人を放置しておけば、その組織は内側から破壊されてしまいます。また、そうした悪がはびこることを黙って許しておくことも、大きな罪であります。
 すなわち、私どもの信心においては、悪しき謗法をそのまま放置しておくことは、謗法厳誡の宗是(しゆうぜ)からいっても適正ではありません。また、謗法を黙過(もつか)しておくことは、必ず禍根を残すことになります。 
 私どもの信心において大事な事は、自行化他にわたる信心であります。自行化他にわたる正しい信心の道に連なってこそ、初めて成仏をかなえることができるのでありますから、私どもは受持正行・折伏正軌の宗是をしっかり守り、信心に励んでいくことが肝要であります。
 されば皆様方には、いよいよ強盛に唱題に励み、講中一結・異体同心して折伏を行じ、もって一天広布を目指して精進されますよう心からお祈りし、はなはだ粗略ながら、一言もって本日の挨拶といたします。

  三月度 広布唱題会の砌 令和五年三月五日 於 総本山客殿

インドネシア妙願寺信徒の皆様

妙眞寺よりお知らせ

★二日(日)午前九時より広布唱題会・永代御経日を奉修し、終了後、寺院清掃を行って頂きます。
★八日(土)午後七時、九日(日)午前十時三十分・午後二時より、宗祖日蓮大聖人御報恩御講を奉修致します。また、九日(日)午後一時より若葉会御講を行います。
★十二日(水)午後六時四十五分より、新宿・大願寺において、四月度広布推進会が開催されます。参加割当は今月より四名となっておりますでの、御参加のほど宜しくお願いします。
★二十八日(金)午前十一時より、宗旨建立会を奉修いたします。終了後、引き続き広布唱題行を行います。
★第二回宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念総登山は、六月十八日(日)に実施いたします。どうぞ、第一回目に参加されなかった方々には、是非とも御参加されますよう御案内いたします。

若葉会御講