一如 令和4年1月号

新年之辞 住職 平山信憲

 妙眞寺檀信徒の皆様におかれましては、清々(すがすが)しく令和四年の新春をお迎えのことと存じ上げます。
 どうか本年も日々勇猛果敢に信行の実践に励まれ、その功徳と歓喜をもって、有意義且つ福徳漲(みなぎ)る幸福な日々をお送り頂きたく、心よりお祈り申し上げます。
 さて昨今、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、引き続き私たちの生活において陰に陽に影を落とす状況となっております。しかしながら、妙眞寺檀信徒の皆様におかれましては、昨年も一昨年に引き続き、コロナ禍にもかかわらず、深信なる不退の御信心をもって、寺院参詣を根本に折伏誓願目標を完遂せられ、更に年末には、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年並びに妙眞寺創立八十八周年を記念して、妙眞寺本堂及び本堂控室の畳表替えと全照明のLED化、各仏具の紋縁拝敷の新調等、多岐に亘る志を賜りまして、妙眞寺住職と致しまして誠に感謝の念に堪えません。
 どうか、本年もコロナ禍に恐れず怯まず、決して屈することなく、ただ偏に「一心欲見仏不自惜身命」の精神のもと、宗祖日蓮大聖人様の御聖訓を身に体し、御本尊様の御照覧と諸天の御加護を賜りつつ、毎日当然の如く恙(つつが)なき生活を送れることに、より一層有り難みを感じ、その御一念を御本尊様に報恩感謝申し上げて頂きたく存じます。
 私たちにとっての幸福は、三毒煩悩による五欲に著(じやく)して、三悪道四悪趣の境界に陥(おちい)ることなく、自らの信心により崇高な境界に至り、その境界のもとで功徳に浴した日々の生活をより有意義にお送り頂くことであります。
 なかでも、コロナ禍の今、世間では様々な諸難や、邪宗謗法の害毒の毒気、宿世の因縁による悪業の果報による苦しみに喘(あえ)いでいる方々が、身の回りに多く存在していることを拝察し、そうした方々をどうか末法唯一無二の正法正義に帰依せしめることができるよう、自行化他に亘る福徳を展開して頂きたく存じます。

御法主日如上人猊下御言葉

新 年 之 辞      日 如

 立宗七百七十年の新春を、宗内僧俗御一同には清々しく迎えられ、決意も新たに、愈々(いよいよ)の精進をお誓いのことと存じます。
 さて、本年「報恩躍進(ほうおんやくしん)の年」は、仏祖三宝尊への御報恩謝徳のもと、僧俗一致・異体同心し、尚一層の精進を以って大きく躍進し、一天広布の達成へ向けて御奉公をしていかなければならない極めて大事な年であります。特に、昨今の新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延状況を見る時、私共は改めて『立正安国論』の御聖意を拝し、一人ひとりが確乎(かつこ)たる信念のもと、身軽法重(しんようほうじゆう)・死身弘法(ししんぐほう)の御聖訓を胸に決然として折伏を行じ、この難局を乗り越えていかなければならないと思います。
 大聖人は、天変地夭・飢饉・疫病等の根本原因は、世の人々が皆、正法を捨てて悪法を信じていることにより、国土を守護すべき諸天善神が去って悪鬼・魔神が住みついているためとし、これによって三災七難が起こると述べられ、こうした災難を防ぎ、仏国土を建設するためには、「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ」と仰せられ、一刻も早く謗法の念慮を絶ち、「実乗の一善」に帰することであることであること御諫められています。「実乗の一善」とは、大聖人の元意(がんい)は文上(もんじよう)の法華経ではなく、法華経独一本門の妙法蓮華経のことであり、三大秘法の随一、大御本尊のことであります。すなわち、この大御本尊に帰依することが国を安んずる最善の方途であると仰せられているのであります。
 まさしく、今日の新型コロナウイルス感染症の根本的原因は、仏法に照らして見る時、邪義邪宗の害毒にあることを知り、私共は尚一層の強盛なる信心を以って果敢に破邪顕正の折伏を行じ、勇猛精進していかなければならないと思います。大聖人は『生死一大事血脈抄』に、「総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此(じたひし)の心なく、水魚の思ひを成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱へ奉る処を、生死一大事の血脈とは云ふなり、然(しか)も今日蓮が弘通する処の所詮是なり。若し然らば広宣流布の大願も叶ふべき者か。剰(あまつさ)へ日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば、例せば城者として城を破るが如し」と仰せであります。私共はこの御聖訓を体し、各講中とも異体同心・一致団結して今日の難局に立ち向かい、愈々勇猛精進し、以って一天広布と各人の一生成仏を果たされますよう心から念じ、新年の挨拶といたします。    (大日蓮 令和四年一月号)

妙眞寺よりお知らせ

★一月十日(月)は成人の日となっております。本年、晴れて成人式を迎える方々には、是非寺院に参詣され御本尊様に成人祝の御祈念御報告を申し上げて頂きたく存じます。詳しくは妙眞寺まで御連絡下さい。
★本年も、二日(土)より毎日一時間唱題行を行います。月・木・土曜日は午後六時三十分から、日・火・水・金曜日は午前十一時から行いますので、罪障消滅・福徳増進の一助として、御自身の御境界を開くべく、御参加のほど何卒お願い申し上げます。なお、住職不在の場合は出席御信徒に方に導師をお願い致します。
★二日、三日は、法華講連合会新年初登山となっております。参加されます方は、午前十一時二十分の御開扉、休憩場所は大講堂となっております。今回の登山は中川登山部長がまとめて御開扉の手続きをしますので、参加されます方はどうぞ御留意下さい。
★三十日(日)、令和四年度第一回妙眞寺団体登山を行う予定です。特に新年初登山に参加されない方々には、挙って参加して頂きたく存じます。