妙眞寺創立九十周年記念法要より

 12月17日(日)午前11時より、雲一つない晴天のなか、妙眞寺創立九十周年並びに法華講結成七十五周年記念法要が、厳粛且つ盛大に奉修されました。当法要には、東京第二布教区宗務支院長・土居崎日裕御尊能化、副宗務支院長・細井玉道御尊師をはじめ、教区内外有縁の御僧侶の御臨席を仰ぎ、教区内外御信徒の皆様、妙眞寺檀信徒の皆様、寺族の皆様に御出席頂きました。法要は下記の通り如法に奉修され、最後に本堂にて記念撮影が行われ、法要の一切は滞りなく終了しました。

 

 

経 過 報 告

副講頭 和気広房

 妙眞寺総代・法華講妙眞寺支部副講頭を拝命しております、和気でございます。僭越ではございますが、妙眞寺信徒を代表して、経過報告をさせていただきます。

本日は、本地山妙眞寺創立90周年並びに法華講結成75 周年記念法要に当たり、東京第二布教区宗務支院長・土居崎日裕御尊能化、副宗務支院長・細井玉道御尊師始め、布教区内外有縁の御尊師様方には、御法務大変お忙しいなか御出席頂き、誠に有り難うございました。また御信徒の皆様、寺族の皆様にも御出席をいただき、この様に盛大に法要が執り行われますこと、心より篤く御礼申し上げます。誠に有り難うございました。

さて、本地山妙眞寺の歴史を拝しますと、昭和8年1月に平山廣生御尊師が、師匠であられる「大慈院日仁贈上人」様のもと、「信行閣」建設の御許可をいただき、 この目黒区緑が丘の地に、地主の栗山福太郎氏より土地を借り受け、10月に地鎮祭を、雨の中ただお一人で奉修されました。11月には総本山第59世日亨上人猊下様おしたための「信行闇」 の御本尊様を御安置申し上げ、12月8日に、妙光寺第2代御住職「大慈院仁贈上人」様の御導師によりまして「信行閣」開堂式が奉修されました。

昭和22年12月11日には、総本山第64世日昇上人猊下様から「本地山妙眞寺」の山号寺号を賜り、寺号公称をいたし、昭和23年1月に、平山廣生御導師が、妙眞寺初代住職に就任され、同時に法華講も結成され妙眞寺と妙眞寺法華講の歴史が本格的に動き始めることになりました。

そして信行閣開堂から46年、昭和53年12月16日、妙眞寺初代御住職平山廣生御尊師が逝去され、昭和54年1月7日、山口法興氏が妙眞寺第二代住職となりましたが、創価学会の52年教義逸脱路線に端を発した正信会問題に与し、昭和55年9月24日住職罷免、 10月16日に擯斥処分となりましたが、以降30年間にわたり、妙眞寺を不法占拠したことは御承知のとおりでございます。

平成22年4月19日に山口法興氏が死去し、同年7月21日、御法主日如上人猊下より御慈命を受けた平山信憲御尊師が、妙眞寺第三代住職として赴任され、妙眞寺御宝物・寺院建物等が正信会側より宗門へと引き渡され、8月3日には、 「妙眞寺復帰奉告法要並びに第三代住職入院式」が奉修され、妙眞寺檀信徒にとっては忘れられない記念すべき一日となりました。

妙眞寺返還に伴い平山御住職のもと、日蓮正宗本来の正統な宗教活動が再開されることとなりましたが、返還後の妙眞寺は老朽化が激しく、大規模な修繕整備を行う必要があること、檀信徒の参詣の利便性を考慮し、本堂隣接地の居宅を解体して駐車場とすることが決定し、御法主日如上人猊下御指南のもと、有縁の僧俗の皆様、法華講員一同の御供養により総合整備事業を実施させて頂き、同年12月19日には、妙真寺復帰記念総合整備事業奉告法要、並びに妙眞寺初代御住職様の第33回忌法要が奉修されました。

その後、平成25年には妙眞寺創立80周年並びに法華講結成65周年を記念して、本堂御安置の御本尊様御荘厳直し、各御影様の衣替え、山号・寺号額の新調、境内の修繕整備、什器・備品の新調・修繕を、法華講員一同より御供養させて頂き、12月15日に記念法要を奉修、平成29年12月17日には本地山妙眞寺寺号公称70周年記念事業として、信行閣御本尊御荘厳直し、御宝前の修繕整備・仏具新調を法華講員一同より御供養申し上げ、記念法要を奉修いたしました。

令和2年には新型コロナウイルス感染症が世界に蔓延しはじめましたが、11月には、妙眞寺創立88年を記念して、本堂空調設備の新調工事、本堂控室・庫裡障子張替、本堂水屋・受付・庫裡玄関のクロス張替工事、庫裡玄関引戸のアルミサッシ扉付替え工事、仏具・什器備品・電気設備の修繕を法華講員一同による特別御供養により実施し、さらに、本堂並びに本堂控室の畳替え、妙眞寺境内照明器具のLED化が、信徒有志一同より御供養されました。

そして本年、令和5年の年頭、平山御住職は宗祖日蓮大聖人御聖誕800年慶祝記念総会、慶祝記念総登山が行われる本年、さらに妙眞寺創立90周年、法華講結成75周年という佳節にあたり、当面は創立100周年の本堂・庫裡新築工事を念頭におきつつ、今回本堂御宝前雨漏りと東側トタン屋根の修繕工事、老朽化した空調設備の交換工事、境内道路側外壁の改修工事の3点を記念事業として行い、法華講員有志による御供養にて実施する運びとなりました。

次に、法華講妙眞寺支部結成75周年の歴史でございますが、昭和23年10月18日に初代講頭星野直人氏をはじめ信徒20名により法華講が結成され、過去の支部活動については、資料がないため詳細は不明ですが、本堂廊下の壁に掛けられております、3枚の表彰状には昭和51年4月に東京地方部長から第14回地方部総会の際に、年間折伏目標を3か年連続して達成し、地方部発展に寄与したとの文面から、活動の一端を垣間見ることができます。

また、山口法興氏が住職のとき、昭和54年第1回東京檀信徒決起大会が ここ妙眞寺で開催され、翌55年1月には全国信徒総会が総本山で開催され、7月には法華講連合会を脱退したとのことであります。山口法興氏の妙眞寺不法占拠により。 一部の妙眞寺法華講信徒は、昭和55年9月29日に御先師日顕上人猊下様の御慈悲により宝浄寺様へお預かりとなりましたが、そのまま訳も分からず正信会にとどまった信徒もいたようであります。

妙眞寺返還後は第9代講頭として神谷キヨ氏、第10代芳賀宏夫氏が講頭、第11代講頭として斎藤貞雄氏が再登板されました。斎藤講頭には長年にわたり、法華講の指揮を執っていただき、平成22年より令和3年までの12年間連続、折伏誓願目標達成などに多大なる御尽力をいただきましたが、聴覚の病により講頭職を勇退されることとなりました。その後、令和3年10月13日、中川健夫氏が第12代講頭として就任され、現在に至っております。

妙眞寺支部は、平成22年の復帰当初、約90世帯150名の陣容でしたが、今日現在、310世帯、514名の陣容となり、さらに妙眞寺支部は次代を担う青少年の若年層が多く、平成22年11月からは、御住職様が少年部の活性化・中高等部員の育成に重点を置かれ、毎月、若葉会御講を開催し若年層の人材育成に力を注いでこられました。そして、10年後の創立100周年には、そうした世代の子供たちが青年部の中心となり、講中で活躍できる体勢を整え、支部500世帯1000名体制を目標に掲げて、四者一丸となって目指しております。

今後は、妙眞寺創立100周年の一大記念事業として、平成22年、妙眞寺復帰に当たり、御法主日如上人猊下様より賜った 「妙眞寺の早期建替え」の御指南にお答えすべく、平山信憲御住職様の御指導のもと、各総代及び中川健夫講頭を中心に僧俗一結して、創立90周年記念法要を迎えた本日より、決意新たに折伏誓願目標の完遂ができる妙眞寺、東京第二地方部の先駆けとなれる支部を構築するよう、更なる護持興隆発展に精進してまいる次第でございます。

大変長くなりましたが、以上経過報告とさせて頂きます。 本日は誠にありがとうございました。

 

謝  辞

住職 平 山 信 憲

 高い席から僭越ではございますが、一言御礼の御挨拶を申し上げます。
 本日は、本地山妙眞寺創立九十周年並びに法華講結成七十五周年記念法要に当たり、東京第二布教区宗務支院長・土居崎日裕御尊能化、副宗務支院長・細井玉道御尊師をはじめ、教区内外有縁の御尊師方には、暮れも押し迫り御法務極めて御繁多にもかかわりませず、御臨席の栄を賜りましたこと、衷心より篤く御礼申し上げます。誠に有り難うございました。更に、土居崎支院長様には、御鄭重なるお祝辞を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
 また御信徒の皆様、寺族の皆様方にも、何かとお忙しい中を御出席頂き、誠にありがとうございました。
 平成二十二年七月二十一日、当妙眞寺が正信会側より三十年ぶりに返還され、妙眞寺第三代住職として赴任して以来、早くも十三年余りの歳月が経過致しました。その間、有縁の僧俗の皆様、妙眞寺檀信徒の皆様の赤誠によりまして、老朽化した寺域の多岐に亘る修繕整備がなされ、創立百周年本堂・庫裡新築事業に向かって前進して参りましたが、本年、突如として御宝前須弥壇の雨漏りが発生し、更に目黒区より道路側の外壁が基準値よりもはるかに高く、来たるべき大地震に備え、改修して欲しいとの要請があり、当初は外壁を七割ほど切断して、新たにアルミフェンスを取り付ける方向で宗務院に相談しました結果、御法主日如上人猊下より全面改修工事を行うよう御指南があった旨、宗務院より御指導頂きました。
 この現況に当たり、直ちに支部役員会にて相談しました結果、当修繕改修事業をもって、創立九十周年記念事業として行うこととなり、残念ながら外壁工事に関しては、本日の法要に間に合いませんでしたが、近々行う運びとなっております。そのほか雨漏りの修繕工事、本堂東側屋根の塗装作業、漏水していた水道管や水道管メーターボックスの修繕、そのほか什器備品の新調等を、法華講員一同より御供養頂き、本日の法要を迎えることができました。
 また、平成二十二年以来、毎年の折伏誓願目標完遂成就はもとより、一つの区切りとして、講中三百世帯・五百名体制の目標を立てさせて頂き、講中の皆様と共に精進の誠を尽くしてきた結果、無事本年、その目標も達成することができました。
 今後は、講中五百世帯一千名体制の新たなる目標に向けて、毎年の折伏誓願目標完遂成就と共に精進して参る所存でございます。
 そして、仏祖三宝尊様への御報恩感謝はもとより、信行閣開基・大慈院日仁贈上人、四年後の令和九年に第五十回忌を迎える妙眞寺初代住職・一如阿廣生房日弘大徳の御恩徳に報い奉る為にも、今後とも僧俗和合一致団結して當山九十年の歴史と伝統を護り、その歴史を築き上げられてきた先達方への報恩感謝の為にも、御法主日如上人猊下御指南の下、妙眞寺の厚隆発展に精進して参る覚悟でございます。
 本日御臨席賜りました土居崎支院長様をはじめ、教区内外御尊師様方、御信徒・寺族の皆様方には、今後共何卒御指導御鞭撻並びに御尽力賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
 最後になりましたが、本日の法要に当たり、お手伝い頂きました御尊師方、妙眞寺講中の皆様、寺族の皆様には、衷心より厚く御礼申し上げます。誠に有り難うございました。
 以上、甚だ粗辞にて意を尽くし得ませんが、一言以て御礼の御挨拶とさせて頂きます。本日は誠に有り難うございました。