妙眞寺檀信徒の皆様へ(令和3年1月8日)

 妙眞寺檀信徒の皆様におかれましては、清々しく新年を迎えられたことと存じ上げます。さて、1月7日に菅総理大臣より、一都三県に対して緊急事態宣言が発令され、1月8日より2月7日まで緊急事態宣言下での生活を送ることになりました。妙眞寺におきましては、通常通り毎日開門し、寺院行事も予定通り行って参りますが、あくまでも寺院参詣は自己判断で参詣して頂きたいと存じます。どうか皆様には新型コロナウイルスに罹患することがないよう、万全の予防措置をとられた上で信心強盛に御精進の誠を尽くして頂きたく存じます。

 また1月7日、住職長男が全身麻酔により両眼の上下左右の外斜視手術を行い、無事成功いたしました。手術前2週間は、風邪を引いたり発熱があると手術が延期となるため、風邪一つひけない状態でしたので、年末年始はコロナ禍もあり家族一同非常に気を遣う状況でしたが、長男も何とか体調を崩すこと無く手術前日を迎え、夕勤行ではいつになく真剣にお題目を唱え、当初は眼の手術に対して恐がり嫌がっておりましたが、毅然とした面持ちで手術に臨むことができました。

 通常、斜視の手術は局所麻酔で行うそうですが、眼科医により斜視と診断された場合、早期に手術を行う必要性が高いということで、長男もまだ7歳の小児のため全身麻酔で行うことに多少心配しておりましたが、麻酔による合併症も無く手術を終えることができました。手術中は、長女が義母や伯母と共に弟の手術成功のため、2時間半に亘り本堂で御本尊様に唱題申し上げ、長男が帰宅し麻酔によりまだ意識が朦朧としているなか、そのことを長男に伝えると、一筋の涙を流して姉への感謝の気持ちを伝え、私も姉弟の絆に感極まり自ずと涙したところでありました。

 更に今回の長男の手術におきましては、病院や担当の先生方にも恵まれ、実際、斜視手術は診察を受けるだけでも数ヶ月待ちのなか、とある大学病院に問い合わせましたところ、すぐ診察して頂けるということで、その結果、執刀医の先生もその分野の名医と言われる方で、手術日も早期に決定し、その日を迎えることができました。

 今回の経験を通じて、やはり何事も最終的には広大無辺にして不可思議偉大なる御本尊様の御仏智にただただ感謝申し上げるばかりであり、私たちは御本尊様への感謝の念、恩返しをさせて頂くためにも、ましてや現在新型コロナウイルスの感染拡大のなか、御本尊様はじめあらゆる諸天善神の御加護を賜るためにも、自行化他の信心に深く住し、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の大佳節に相応しい信行の実践に励み、もって大聖人様への御恩徳に報い奉るべく、本年は今までに無く一層の精進を異体同心して共々尽くして参りたいと念願いたします。