東京第二布教区A班御会式終了に当たって

 本年度の東京第二布教区A班(23区内寺院並びに仏寿寺様)の御会式法要が、11月22日をもって無事終了致しました。本年はどの寺院の御会式御正當法要も秋晴れのもと、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインのもと厳粛に奉修されました。

 本年、私は、佛乗寺様、善福寺様において「立正安国の精神で折伏誓願目標完遂を」と題して布教講演をさせて頂きましたが、両寺院御信徒の皆様の真剣な眼差しでの御拝聴に、自ずとそれぞれの御信徒方の折伏成就への真剣な意識を感じ、感極まるところであります。本年も残すところ1ヶ月余りとなりましたが、妙眞寺檀信徒の皆様には、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となっている今、どうか今こそ強盛な信心を奮い起こして疫病の災禍を打ち払い、五濁悪世を生き抜く勇気と未来への希望、日々の安らぎを1人でも多くの人が享受できますよう、大晦日まで油断怠りなく御精進の誠を尽くして頂きたく存じます。

 さて今般、11年余りに亘って、大島町・妙安寺の御住職を務められていた高木良延御尊師におかれましては、御法主日如上人猊下の御慈命を賜り、広島県呉市の円照寺へと転任されることとなりました。特に高木師とは、歳が近いこともあり先に三重県鈴鹿市の仏境寺へ転任されました今井正学御尊師との3人で10年間、東京第二布教区にて互いに切磋琢磨し時にはそれぞれの広布への思いを語り合い、遠慮無く意見し合う間柄であったこともあり寂しい限りであります。また、高木師は、大島豪雨における土砂災害によって本堂・庫裡の甚大な被害を被りながらも、御家族の皆様と共に正に命がけで妙安寺本堂御安置の御本尊様を護られ、被災後はその復興作業と新たな一宇の建立を妙安寺講中の皆様方とともに御尽力なされ、平成30年12月23日、御法主日如上人猊下の御下向を賜り、妙安寺災害復興新築落慶法要を奉修申し上げられました。その艱難辛苦極まるであろう事業を、不惜身命愛宗護法の御精神で見事に成し遂げられ、法要における御住職の謝辞を拝聴し、私も自ずと感極まり涙したことを昨日のことのように思うところであります。高木師におかれましては、新天地におかれましてもその御経験と強盛な御信心をもって御活躍されますことと確信致します。

 なお、新たな御住職様として、このたび総本山大石寺にて奉安堂勤務の任をなされていた盛岡成秀御尊師が御法主日如上人猊下の御慈命を賜り、本年12月9日に座替式並びに三原山妙安寺第五代住職入院式を奉修する運びとなりましたので御報告申し上げます。

 以上、東京第二布教区A班全寺院の御会式が無事終了しましたが、依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続いております。しかし、常にこの宇宙法界は日々一瞬一瞬変動しております。どうか、その動きが日蓮正宗全僧俗の「百日間唱題行」の功徳利益と、御本尊様の広大無辺不可思議偉大なる御仏智により、少しでも善い方向へと向かうよう、本年残すところの日々を勇猛果敢なる御信心をもって、あらゆる障魔を打ち破り万難を排除し、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の輝かしい新春を迎えることができますよう、妙眞寺檀信徒の皆様の御健勝と御精進を心よりお祈り申し上げます。