なぜ塔婆供養をするのですか?

【問】 塔婆とは何ですか?

【答】 塔婆は、故人の命日などに建てるもので、建てる人の信心と追善のの願力とによって、亡くなった人の霊を仏身にあらわすものです。

【問】 なぜお題目を書くのですか?

【答】 お題目を認(したた)めた塔婆は、仏様の当体(とうたい)を顕します。その下(もと)に法名・俗名を記(しる)すのは、仏様のお命の中に、亡くなった人がおられるという事を示すのです。

【問】 なぜ塔婆を立てることが、故人への供養となるのですか?

【答】 仏法では、私たち人間の身体(からだ)や宇宙・森羅万象(しんらばんしょう)すべては「地(ち)水(すい)火(か)風(ふう)空(くう)」の五大(五輪)から構成され、分離しては集まり、集まっては分離するという、離合(りごう)集散(しゅうさん)を繰り返していると説かれています。
 人は誰しも、いずれは死に至ります。この時、人間を形作っている肉体は分離され、無に帰したように思えますが、その生命(業(ごう))は永遠に宇宙の生命とともに存続いたします。
 さらに生前の果報も、善悪ともに持ち続け、死後の生命も苦楽を感ずるのです。
 ですから、故人の安らかな成仏を願うには、その心を五輪の塔婆に表し、御本尊様に御題目を唱えて、仏様を通じて故人へと功徳を廻(めぐ)らし向ける(回向)ことが大切です。
これを「感応妙」と言い、この原理によって故人への供養となるのです。

【問】 感応妙とはどういう事ですか?

【答】 感応妙とは『御義口伝』に
「衆生に此(こ)の機有って仏を感ずる、故に名づけて因と為(な)す。仏機(き)を承(う)けて而(しか)も応ず、故に名づけて縁と為す」
(御書一七二八㌻)
と仰せのように、私達の信心から起こる、先祖・故人の成仏を念ずる一念心が御本尊様に聞き届けられ(感応して)、仏様の大慈大悲により先祖や故人の生命に功徳として回向され成仏の境界に進みます。『草木成仏口決』に
「我等(われら)衆生死する時塔婆を立て開眼(かいげん)供養するは、死の成仏にして草木成仏なり」    (御書五二二㌻)
と仰せのように、自ら唱題できない故人や非情の草木は、御本尊様の仏力・法力と、祈る私たちの信力・行力によって成仏するのです。
 また、塔婆供養の功徳は、故人だけでなく、建てた願主にまで廻(めぐ)ると説かれています。

最後に
 寺院へ行ってお塔婆を申し込めばそれでいい、あとはお寺まかせだと安心してしまう人がいますが、その考えは十分なものではありません。
要は願主の一念心が大切なのです。寺院へ参詣し、読経・焼香・唱題して塔婆供養に志を捧げましょう。