御報恩御講住職指導(令和8年1月)
令和8年『団結行動の年』が始まり十日ほどが経過しました。昨年も様々な天災人災が相次ぎ、多くの方々死傷しました。今年に入っても全国各地での大地震や大雪、また大規模な自動車事故など、いつ何が起こるかわからない状況は、依然として世間を不安にさせております。斯くなる時こそ、大聖人様の「命限り有り、惜しむべからず。遂に願ふべきは仏国なり」との御金言の如く、私たちが人として生を受けそれぞれの因縁宿習によって人それぞれのあらゆる人生を送り必ずや臨終を迎える以上、私たちは日蓮正宗の僧俗としての使命と責務を全うしなければなりません。ましてや「我が弟子等の中にも信心薄淡き者は臨終の時阿鼻獄の相を現ずべし。其の時我を恨むべからず」と大聖人様が訓誡なされている結果にならぬよう、我意我見への執着を捨て去り自身の三毒煩悩によるわがまま勝手なる姿を改め、大聖人様の御教示のままに本門戒壇の大御本尊様への尊い御信心を持ち、時の御法主上人猊下の御指南を拝して日々精進の誠を尽くして頂き、崇高なる境界の上からしかるべき信心修行を基軸とした日常生活を送ることが肝要であります。
令和の今、更なる混沌とした世情の一端を拝すれば、文部科学省の発表によると、小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は過去最多の76万9022件となっており、不登校児童生徒は、小学校13万7704人、中学校21万6266人で、小中学校全体で35万3970人と過去最多となったことも発表されております。その他、社会全体における労働環境や家庭環境のなかでも、パワハラ、モラハラ、セクハラ、育児放棄や家庭不和、生活困窮家庭の増加などの社会的問題が日々報道されておりますが、おそらくそうした報道されているニュースも氷山の一角に過ぎず、全国各地で様々な問題を抱える御家庭が数多く存するのが今日の現状であります。
このような状況も大聖人様の正法正義から拝すれば、邪義邪宗謗法の害毒と、三毒煩悩盛んなる人々の宿世の因縁宿習による果報であることは疑いの余地無きところであります。よって私たちは、まずは自分自身が、そして家族が異体同心一致団結して信心修行に励み、日々誇り高き境涯を目指して頂くことが重要であり、さらに尊き慈悲の一念心をもってして、ありとあらゆる不幸な境涯に悩み苦しんでいる方々を何としてでも正法に帰依せしめ、自他共の幸福なる人生を構築できるよう努めて行くことが私たちの為すべき〝自身の生死における一大事〟であります。
また近年、地元を離れ東京都をはじめとする首都圏への人口の一極集中化や、何かにつけてプライバシーの侵害や個人情報保護などの大義によって、近隣住民との関係の希薄化や無関心などの弊害を及ぼしてはいないでしょうか。このような状況下にあって、今、どのように地域の方々とのコミュニケーションをとって行くべきか、そしてどのように下種・折伏に繋げて行くかを世間の実状によく目を凝らして、その方途を探り出し実践していくことが肝要であります。そして一天四海妙法広布、世界の平和安穏の為に折伏を実践するにも、まずはより多くの方との結縁がその第一歩となります。よって、〝袖触れ合うも多生の縁〟とも言いますが、いかに一つ一つの縁を大事にして互いに心を開き、いつしか不可思議偉大なる妙法を説き聞かせて、幸福なる人生へと誘う尊い存在になれるよう、皆様には年頭に当たり、「今年こそはなんとしてでも必ずや一人以上の折伏を」と決意され、有意義なる1年をお送り頂きたく存じます。

