御報恩御講住職指導(令和7年11月)

 本年も残すところ1ヶ月半となった今、今年やり残したことはないか、何ができたかと反省し、あと年内に何ができるかと考えをめぐらし、志を立て実践して行くことによって、有意義な年末を迎え明年に繋げて頂くことが非常に大事なことであります。
 何事も最後まで諦めずに祈って動くことがいかに大事なことであるか。先週の壮年部広布推進会にて、妙安寺御住職・盛岡成秀御尊師の指導のなかに、「山を移した愚(ぐ)公(こう)」の仏教説話がありました。これは「そのむかし、中国の山(さん)西(せい)省(しょう)に愚公という老人の一族が、太(たい)行(こう)山(ざん)と王(おう)屋(おく)山(ざん)という大きな山にふさがれ、どこへ行くにも山を越えなければならない不便な村に住んでおり、愚公は一族が力を合わせて山を切り崩し河(か)南(なん)省(しょう)の漢(かん)水(すい)の川岸まで道路を作ろうという計画を立て工事に取りかかりました。しかし1年で100メートルしか進まない工事を、長老の智(ち)叟(そう)に、いったいこの工事は何百年かかるんだねと揶揄されましたが、愚公は子々孫々に亘って続けていけば、必ずやり切ることができると言い返しました。すると、その姿を知った天界の帝(たい)釈(しゃく)天(てん)王(のう)が一夜のうちに2つの山を移動し、道路工事はあっという間に完成したのです」という話です。 
 要するに、何事も強い意志と行動があれば必ず諸天の御加護があるということであり、私たちは毎日の朝勤行の初座で諸天供養を観念していると思いますが、どんなに大変なことでも無理だと思えることも、その意志の強さと信行の実践により、いつしか御本尊様の御冥加と諸天善神が必ず手を差し伸べて頂けることを確信して頂きたいと存じます。
 今、妙眞寺講中は毎年の折伏誓願目標成就はもとより、創立百周年の記念事業として、「本堂庫裡改築事業と講中500世帯1000名体勢の構築」という大目標を掲げて精進しております。この記念事業はそれこそ簡単なことではありませんが、大聖人様が『衆生心身御書』に、「つゆつもりて河となる、河つもりて大海となる、塵つもりて山となる、山かさなりて須弥山となれり。小事のつもりて大事となる」との御教示の通り、まずは1日1日を無駄にすることなく精進していけば、必ず大事を成ずることができると心得て、日々信行の実践に励むことが肝要であります。
 しかし、その道程は山あり谷あり、障魔の用きやあらゆる障礙がその道筋を阻もうとする用きが生ずるかもしれませんが、「詮らめたらそこで終わってしまう」からこそ、私たちはどこまでも強い信念と信力行力に全力を傾注し、万難を排して行くことにより、様々な誓願成就や祈りや願いが叶うことを今こそ肝に銘じて、いよいよ精進の誠を尽くして頂きたいと念願いたします。
 皆様には本年『活動充実の年』を無事終え、明年『団結行動の年』の幕開けに繋げて頂きく存じます。