一如 令和3年12月号

住 職 よ り

 本年、『宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の年』も、はや師走(しわす)を迎え、瞬く間に過ぎ去った一年を省みる月となりました。
 先月二十八日には、本年初めての妙眞寺団体登山を四十名弱の参加者のもと、天候にも恵まれ無事実施できましたこと、誠に有り難く存じ上げます。御開扉前には御法主日如上人猊下より、「現在のコロナ禍を鑑み、本年大晦日に至るまで、止暇断眠して破邪顕正の折伏行に精進しなさい」と御指南賜り、明年に繋がる一カ月間を精進して参ろうと決意した次第であります。
 また、本年は住職と致しまして、御仏智溢れる非常に有り難き不思議な一年であったことを感じます。特に、コロナ禍当初より本堂・控室・受付において、空気感染予防のため行って参りました次亜塩素酸水噴霧の効能も、本年十月二十一日にようやく厚生労働省等に認められました。
 更に、顕本法華宗(けんぽんほつけしゆう)の方との御縁と葬儀、正信会信徒の方々との新たな御縁、そして妙眞寺檀信徒、有縁の檀信徒の皆様の赤誠による本堂・控室電灯のLED化や畳替えなど、心より感謝申し上げる次第であります。
 折伏の面においては、コロナ禍にもかかわらず、御婦人方の活躍もさることながら、広布唱題会や御報恩御講の各種行事を始め、決して絶えることなく毎日多くの方々が、広布唱題行、勤行や唱題等に参詣され、決して信心まで自粛することなく勇猛果敢に、その福徳増進された妙眞寺講中の自行化他に亘る息吹(いぶき)が、御本尊様御照覧のもと、各折伏成就に繋がっていったものと達観いたします。
 そして、此の度、長年講頭を務められていた齋藤貞雄氏の御勇退に当たり、中川健夫新講頭体制発足に当たり、どうか妙眞寺講中の皆様には、益々異体同心一致団結して、九十年の伝統と格式のある妙眞寺の更なる興隆発展と、七十五年の歴史を刻む妙眞寺法華講の弥栄(いやさか)を心より願うものであります。また、妙眞寺檀信徒の皆様には、油断怠り無く信行の実践に勤め、無事故無障礙にて大晦日を迎え、輝かしい令和四年・『報恩躍進の年』の新春をお迎えされますよう、心よりお祈り申し上げます。
 なお、現在本堂の畳替えを行っております。今月の御報恩御講までには終了する予定ですので、皆様には御不便をおかけしますが、何卒、青畳の匂い溢れ新たに荘厳された本堂にて、今月十二日、初代住職祥月命日忌追善法要と共に、妙眞寺創立八十八周年の佳節を寿ぎ奉りましょう。

御法主日如上人猊下御言葉

 今、新型コロナウイルス感染症が一時より下火になったとはいえ、いまだ油断ならない状況にありますが、かくなる時こそ、私どもはしっかりとお題目を唱え、「早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須(すべから)く国中(こくちゆう)の謗法を断つべし」との御金言のままに、講中一結・異体同心して折伏を行じ、妙法広布に邁進していかなければならないと思います。
 大聖人様は『持妙法華問答抄』に、「『三界は安きこと無し、猶(なお)火宅の如し』とは如来の教へ『所以(ゆえ)に諸法は幻の如く化の如し』とは菩薩の詞(ことば)なり。寂光の都ならずば、何(いず)くも皆苦なるべし。本覚(ほんがく)の栖(すみか)を離れて何事か楽しみなるべき。願はくは『現世安穏後生善処』の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞(みようもん)後生の弄引(ろういん)なるべけれ。須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生(こんじよう)人界(にんかい)の思出(おもいで)なるべき」と仰せであります。
 この御金言を拝する時、私どもは値い難き生をこの世に受け、さらに値い難き妙法に巡り値えた我が身の福徳を心から喜ぶとともに、この妙法を一人でも多くの人々に伝え、折伏していくことが、いかに大事であるかを知らなければなりません。
 大聖人様は『南条兵衛七郎殿御書』に、「いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得(え)たる人なりとも、法華経のかたきをだにもせめざれば得道ありがたし。たとへば朝につかふる人の十年二十年の奉公あれども、君の敵(かたき)をしりながら奏しもせず、私にもあだまずば、奉公皆うせて還ってとがに行なはれんが如し、当世の人々は謗法の者としろしめすべし」と仰せであります。
 まさに、悪世末法の世相そのままに、謗法の害毒によって混沌とした現状を見る時、この窮状を抜本的に救済するには、私ども一人ひとりが断固たる決意と勇気を持って折伏を行じ、もって不幸と混乱と苦悩の原因たる邪義邪宗の原因たる邪義邪宗の謗法を対治し、身軽法重・死身弘法の御聖訓のままに妙法広布に挺身していくことが、今、最も急務であると知るべきであります。
 どうぞ、皆様には、このことをしっかりと胸に刻み、一天広布を目指し、講中一結して折伏を行ぜられますよう心からお祈りし、本日の挨拶といたします。【十一月度 広布唱題会の砌 令和三年十一月七日 於 総本山客殿】

妙眞寺よりお知らせ

★五日(日)は午前九時より広布唱題会・永代御経日を行います。
★八日(水)午後六時四十五分より、新宿・大願寺において、十二月度広布推進会が開催されます。三名の参加割当となっております。なお、新年一月度は、一月十五日(土)午後二時より、品川・妙光寺において、折伏推進僧俗指導会が行われます。参加者は講頭・副講頭の二名となります。
★十一日(土)午後七時、十二日(日)午前十時三十分・午後二時から、宗祖日蓮大聖人御報恩御講並びに妙眞寺創立八十八周年記念法要、當山初代住職祥月命日忌法要を奉修致します。なお、十四日(日)午後一時より、若葉会御講を行います。
★二十六日(日)午後二時より年末大掃除を行い、終了後、年納め夕勤行を行います。多くの方のお手伝いを頂きたく、よろしくお願いします。
★令和四年の三賀日は、以下の予定となっております。なお、年末二十七日(月)~二十九日(水)は住職不在となりますので御留意下さい。
★法華講新年初登山は締め切られましたので、三賀日に総本山へ登山されたい方は、三日(月)午後二時の御開扉を添書登山でお申し込み下さい。

中川新講頭挨拶

新講頭・中川健夫氏 挨拶