障魔を打ち破り 折伏誓願達成を
数々の記録を塗り替えたメジャーリーグのイチロー選手は目標を達成することについて、
「『できなくてもしょうがない』は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません」
(イチロー262のメッセージ)
と語っています。
世間でもこのように言われるように、目標に向かっている間は、絶対に諦(あきら)めの気持ちや出来ない事を考えては、その時点で勝利を掴(つか)むことはできません。
しかしまた、一生懸命に精進しようと努力している時に限って、内外から様々な障(しょう)魔(ま)の働きが競(きそ)い起こって来ます。
大聖人様は、
「凡夫の仏になる又かくのごとし。必ず三(さん)障(しよう)四魔(しま)と申す障(さわ)りいできたれば、賢者はよろこび、愚者は退くこれなり」
(兵衛志殿御返事 一一八四)
と、強盛に仏道修行に励む所、必ず障魔が競い起こると御教示され、また
「月々日々につより給へ。少しもたゆむ心あらば魔たよりを得(う)べし」
(聖人御難事一三七九)
と、魔の働きとは、心の弛(たゆ)み緩(ゆる)みから起こると御教示されています。
こうした障魔に振り回されないためにはどうすればいいのか、大切なことは、我が心との闘いであります。己心の魔に負けることなく、内外から来る様々な困難から逃げることなく真正面から受け止め、弱気を捨てて、「必ず乗り越える」という強い心で立ち向かうことです。
御法主上人猊下は新年の辞において、
「史記にも『断じて行えば鬼神も之(これ)を避(さ)く』という言葉がありますが、たとえ如何(いか)なる困難に遭遇しようとも、確たる信念と目的を持ち、確信をもって挫(くじ)けず遂行(すいこう)する者は、必ず事を成し遂げる事が出来るのであります。
大御本尊への絶対の信と、それに基づく確(かっ)乎不(こふ)抜(ばつ)の信念、更に自らの行動に確信を持ち、誓願達成を目指して、如何なる障魔が行く手を阻もうとも、途中で挫折せず、信念を曲げず、御本尊の広大なる功徳と御(ご)照(しょう)覧(らん)を信じ、辛抱強く、飽くなく続けていくことが勝利の秘訣であります。
若し、誓願が達成できないとしたら、御本尊への祈りと自らの行動が欠けているからであります」
(大白法平成二十年一月一日号)
と御指南されております。
この御指南を心肝に染め、鬼神も退くような強い信心をもって唱題・折伏に励み、何としても誓願目標を達成して御指南にお応えしてまいりましょう。