東京第二地方部鼓笛隊卒隊式より
8月30日(日)午後2時より八王子市の廣妙寺において、東京第二地方部鼓笛隊のお披露目演奏会並びに卒隊式が行われ、本年は9名の中学3年生が卒隊しました。卒隊式では卒隊する隊員一人一人がそれぞれ鼓笛隊活動で培った信心の大事と実践、支部を越えた信心の仲間との絆、決して全てが順風満帆ではなかったこと、あらゆる葛藤を乗り越え卒隊を迎えたことなど、それぞれの隊員が感極まりながら思いの丈を述べ、最後に9月からの新年度の体制が発表され歓喜のもと散会となりました。
さて、令和8年度の東京第二地方部鼓笛隊は、36名の体制で令和7年9月よりスタートしました。毎年夏に総本山大石寺にて行われていた全国鼓笛隊コンクールも、コロナ禍以来開催されていない状況のなか、鼓笛隊活動も中止を余儀なくされる状況となり、その後、徐々に鼓笛隊活動も感染症対策をしつつ再開され、東京第二地方部総会や少年部広布推進会にて演奏の機会を設けて頂くことになりました。しかし、コロナ禍前、最後に行われた令和元年の全国鼓笛隊コンクールに、小学3年生で初めて出場し大編成の部で金賞に輝いた隊員も昨年8月に卒隊し、東京第二地方部鼓笛隊もいよいよコンクールを経験したことのない隊員たちによって構成されることになりました。
しかし、令和8年3月15日(日)、総本山大石寺において開催される日蓮正宗法華講連合会第62回総会において、全国各地方部鼓笛隊から134名の中学生選抜隊が結成され、東京第二地方部からは先に卒隊していた5名の中学3年生を含め、20名の中学生が参加させて頂きました。これもひとえに令和2年から6年に卒隊していった隊員たちが、後輩隊員たちへ託した鼓笛隊への思いと絆を受け継ぎ、隊員数も激減することなく異体同心一致団結して、お題目にお題目を累ね信心修行に錬磨してきた結果、御本尊様からこのような有り難い機会を得ることができたものと、その御仏智に感極まったところでありました。
私の長女も平成31年1月、小学2年生で鼓笛隊に入隊し、令和元年のコンクール出場後、ピアニカからリコーダー、そして小学5年生の時にフルートを担当することになり、その結果として中学生になり吹奏楽部に入部するきっかけを頂くことになりました。
現在も高校にて吹奏楽部でフルートを続けており、こうしたきっかけと道筋を築いて頂いた、大森責任者、スタッフの皆様には感謝の念に堪えません。その長女も一度は卒隊しましたが、無事高校受験を終え、法華講連合会総会にて東二の仲間と共に総本山へ御登山して演奏させて頂き、本人も歓喜のなかで有終の美を飾り、高校生活へと進むことができたのではないかと思います。
さらにその翌月、東京第二地方部鼓笛隊は、大阪北、愛知西地方部鼓笛隊と共に、令和8年7月19日(日)に総本山大石寺広布坊にて開催される、日蓮正宗法華講連合会第30回少年部大会において、全国各地方部を代表して演奏披露させて頂くことになりました。
この佳き一報は、なんという時の巡り合わせか、コンクール経験のない隊員たちが、本門戒壇の大御本尊様在す総本山大石寺の広布坊において、御法主日如上人猊下の御前で演奏披露させて頂けるという大変有り難い果報に、東京第二地方部の鼓笛隊員、スタッフ、保護者の皆様一人一人が積み累ねてきた努力の結晶であると拝します。
少年部大会前日の7月18日(土)午後12時過ぎに着山し、そのまま広布坊へと移動して、午後1時から5時前までの練習には、徐々に疲労の色が見え始め、途中体調を崩す隊員もいましたが、妙泉坊での真剣で迫力のある夕勤行と、妙泉坊御住職・宗形道玄御尊師からの有り難い御言葉を頂戴し、妙泉坊の広間で夕飯を頂いた頃には、隊員たちも元気を取り戻した姿を思い出します。また、妙泉坊御住職御夫妻には、あらゆる面においてお心遣い賜りましたこと、誠に有り難く存じ上げます。
翌朝も朝勤行の15分前には全員が本堂に集まり、御住職様が入堂されるまで唱題してからの真剣な朝勤行の姿、いよいよ演奏披露の時が来るとの隊員たちの緊張感を感じつつも、今までの練習の成果を遺憾なく発揮して欲しいと祈るばかりでありました。
そして、御法主日如上人猊下のお出迎え演奏、「唱えてゆこう妙法を」と自由曲「Departure」をこの上なく立派に演奏し、少年部大会を終え妙泉坊に戻って来た隊員たちの姿は、正に宗祖日蓮大聖人様が「須弥山に近づく鳥は金色となるなり」との御教示のままに、総本山の清気清風のなか達成感に満ち溢れ、金色に輝くような眩(まばゆ)い姿でありました。
私自身、7年前に長女が鼓笛隊に入隊して以来、現在も小学5年生の次女が鼓笛隊員として活動しておりますが、時には隊員の父親として、時には妙眞寺住職、僧侶として鼓笛隊活動の場に出向き、鼓笛隊員をはじめ、スタッフの皆さん、隊員の保護者の方々と懇意にさせて頂き、大変有り難く思っております。何よりも、卒隊したOB、OGの皆さんが、各支部青年部員として活躍している姿、スタッフとして引き続き活躍している方々には、鼓笛隊活動で培い身に付けたことが大いに役立っていることと思います。
今回卒隊した隊員の皆さんも、これから高校受験という大きな山場があり、高校生活とその先様々な進路へと進み、やがては成人し社会人となるでしょうが、今後の人生に艱難辛苦はつきものであります。よって、どこまでも日蓮正宗の信徒として誇りと使命を忘れずに、各支部の青年部員として指導教師御指導のもと信行の実践に励んで頂きたいと願います。
また、卒隊式で話していた隊員もいましたが、自分の尊い居場所として見出した鼓笛隊活動の場、そこで縁した仲間との信心の絆も一生ものであります。これから広布推進会や総本山で出会ったり、何かつまずいたり、悩んだりした時は、その思いを分かち合い助け合い励まし合える仲間が、鼓笛隊活動の場にはいつも誰かしらがいるでしょう。さらに、その時々の鼓笛隊員がかつて自分が行ってきたこと同様に頑張っている姿があるでしょう。「毎月自宅から時間をかけて練習に通い、皆で唱題し練習し、合宿練習では一緒に食事を取ったり夜更かしをした場所」、大宣寺様や廣妙寺様で共に励んだ日々、あの日あの時あの場所の自分を思い出してください。きっと皆さんの資糧となるもの、見失っていたことを見つけることができると思います。
妙眞寺檀信徒の皆様には、ここ数年の新たな命の誕生と共にこれからお子様お孫様方の法統相続を鑑みたとき、鼓笛隊活動とは単なる演奏活動ではなく、信心修行の一環として行われている活動であります。かつて御先師日顯上人は、「鼓笛隊コンクールの鼓笛隊の真摯な演奏を聞いておりまして、一人ひとりの人が演奏という一つの事柄に集中してここへ出てきているということをつくづく感じました。これは人格形成の上からも本当に素晴らしいことだと思います。(中略)立派な演奏を通じて人格の錬磨、信心の向上に資していただきたいと思います」と御指南遊ばされました。
このように、信心の向上はもとより、人として信仰者としてしかるべき人格の構築や信心の仲間との絆を深め、互いに切磋琢磨し合う尊い活動であることを御理解頂きたく存じます。練習会場も多摩地域の大宣寺様や廣妙寺様で行われており、練習会場に割と近くにお住まいの方もいれば、我が家のように片道1時間半乃至それ以上かけての道のりの方々も少なくありません。こればかりは時間や交通費用にかかわらず、ただただ子供の信心向上の基礎を身に付けるべき、大変有り難い活動であると思います。どうか法統相続の一助となる鼓笛隊活動への御参加を御検討くださいますようお願い申し上げます。

