御報恩御講住職指導(令和8年7月)
本年も下半期に入り残す半年を有意義に過ごすべく、上半期を振り返り何か反省すべき点を見つけ出し、末法の御本仏、宗祖日蓮大聖人様が『白米一俵御書』に、「凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり」と仰せのように志、目標を立てて、さらにその成就の為にも『弥源太殿御返事』に、「能く能く諸天にいのり申すべし。信心にあかなくして所願を成就し給へ。女房にもよくよくかたらせ給へ」と御教示の如く、いよいよ信心強盛に目的観を持った信行の実践を、夫婦乃至家族揃って示し合わせ共有し、切磋琢磨して励んで頂きたいと願います。
今月は総本山大石寺において、法華講連合会第三十回少年部大会が開催され、東京第二地方部鼓笛隊が全国各地方部を代表して、大阪北、愛知西地方部鼓笛隊と共に演奏を披露します。そうしたなか、鼓笛隊のメジャーにして隊長を務める大宣寺支部中学2年生の御信徒は、その責務を全うし大会での演奏の大成功を願い、その為にも何かを行動を起こさなければならないと家族で話し合い、総本山に登山参詣して丑寅勤行に参列しようと決め、先月御両親や副隊長を務めるお姉さんと共に参加されました。その時の感想を「深夜2時半、静まりかえった総本山客殿に出仕太鼓が打ち鳴らされ始まった丑寅勤行に参加し、休憩したのち御開扉に参加して下山したが、生まれて初めて参加した丑寅勤行は非常に厳かで思わず涙が出た。皆さんも是非丑寅勤行に参加されたい」と発表されていました。
このように、まだ中学2年生の少年が鼓笛隊隊長という重責を担い、しっかりと信心の大事を心得ている姿は、御両親の尊い御信心の賜物であり、私たちが見習うべき大切なことを家族揃って異体同心一致団結して、しっかりと実践していることと存じます。
今、世の中は年を重ねるごとに大規模自然災害が日本乃至世界各地で頻発し、腐敗し混迷する世相が浮き彫りとなっております。こうした時こそ、「今までの信心ではいけない」、「諸難困難を乗り越え、何か事を成し遂げるには信心倍増して福徳増進しなければならない」という、最も根本的な信心の初心に立ち返りる事が肝要ではないでしょうか。
どうか今こそ、大聖人様が「在家の御身は、但余念なく南無妙法蓮華経と御唱へありて、僧をも供養し給ふが肝心にて候なり。それも経文の如くならば随力演説も有るべきか。世の中ものうからん時も今生の苦さへかなしし。況してや来世の苦をやと思し食しても南無妙法蓮華経と唱へ、悦ばしからん時も今生の悦びは夢の中の夢、霊山浄土の悦びこそ実の悦ひなれと思し食し合はせて又南無妙法蓮華経と唱へ、退転なく修行して最後臨終の時を待って御覧ぜよ(中略)信心弱くしてはかヽる目出たき所に行くべからず」、また「願はくは我が弟子等、大願ををこせ」との御教示を胸に、残すべき本年の日々を決して無為に過ごすことがないよう、どうか皆さん一人一人がより一層御本尊様への確信と、信心の歓喜のもと勇気と希望を抱けるような一つの結果を顕すことができるように、例えば「毎日寺院に参詣して朝夕の勤行に参加する、唱題する」、「毎月毎週必ず総本山へ登山する」、「毎年目標を定めて必ず御供養申し上げる」といった実践しかり、「かくれての信あれば、あらはれての徳あるなり」との大聖人様の御教示を必ずや体現できるように、これから猛暑厳しい日々が続くと思いますが、その暑さをも越える熱烈なる信心を奮い起こして、御精進の誠を尽くして頂きたいと念願いたします。

