法華講妙眞寺支部総会・住職指導(令和8年5月)
妙眞寺法華講も結成以来本年で78年が経過いたしました。その間、帰命依止の道場が正信会に30年間不法占拠されていた時代もありましたが、本日こうして無事支部総会を開くことができましたことは、宗祖日蓮大聖人様が『異体同心事』に、「日蓮が一類は異体同心なれば、人々すくなく候へども大(だい)事(じ)を成(じょう)じて、一(いち)定(じょう)法華経ひろまりなんと覚へ候。悪は多けれども一善にかつ事なし。譬へば多くの火あつまれども一水にはきゑぬ。此の一門も又かくのごとし」との如く、歴代の妙眞寺法華講衆の異体同心一致団結の努力精進あってこそのものと存じます。
この異体同心についてでありますが、皆さんが一天四海妙法広布、日本乃至全世界の平和安寧を願い、妙眞寺の万代に亘る興隆発展への思いを共有しつつも、さらにその為の実践行が無ければ真の異体同心とは言えません。よって、皆さんにお願いしたいことは、まずは一家和楽の信行の実践と不断の唱題行を根本に、広布大願の為に自分自身何ができるかを考え、しっかりと実践して頂き徳に徳を累ねて頂くことであります。
大聖人様は『聖愚問答抄』に、「所(あら)有(ゆる)一切衆生の備ふる所の仏性を妙法蓮華経とは名づくるなり。されば一遍此の首題を唱へ奉れば、一切衆生の仏性が皆よばれて爰(ここ)に集まる時、我が身の法(ほっ)性(しょう)の法(ほっ)報(ぽう)応(おう)の三(さん)身(じん)ともにひかれて顕はれ出づる、是を成仏とは申すなり。例せば篭の内にある鳥の鳴く時、空を飛ぶ衆鳥の同時に集まる、是を見て篭の内の鳥も出でんとするが如し」と御教示のように、まず第一に我が身の仏性を開かしめて下さる御本尊様への確信と実践行をもって、その功徳善根によって我が身心を飾り上げ、我意我見、不平不満のない謙虚実直なる信行の実践に勤しんで頂きたいと念願いたします。そして、その崇高なる尊い姿をもって与えられた人生、人として恥じないしかるべき日常生活をお送り頂き、常に世のため人のため、慈悲の一念をもってあらゆことに相(あい)対(たい)して頂きたいと存じます。
今、世の中はあらゆる自然災害や疫病の災禍、終わりの見えない戦禍や凄惨な事件事故の頻発といった、混迷の極みとも言える状況下にあります。この世相は正に大聖人様が『瑞相御書』に、「人の悦び多々なれば、天に吉瑞をあらはし、地に帝釈の動(うごき)あり。人の悪心盛んなれば、天に凶変、地に凶夭出(しゅっ)来(たい)す。瞋恚の大小に随ひて天変の大小あり。地夭も又かくのごとし。今日本国、上一人より下万民にいたるまで大悪心の衆生充満せり」との如くであるからこそ、私達はこの様相を決して他人事と思わず、『上野殿御返事』に「花は開いて果(このみ)となり、月は出でて必ずみち、灯(ひ)は油をさせば光を増し、草木は雨ふればさかう、人は善根をなせば必ずさかう」と仰せのように、まずは皆さんの尊い一心一念によって賜った功徳善根をもって自らの境涯を好転させ、さらにその息吹きが邪宗謗法の害毒と三毒煩悩渦巻く世の中への一筋の希望となって、皆さんの周囲へと伝播し善い影響を及ぼすことができる存在になれるよう、御自身や家族のみならず、あらゆる方々の幸福を願って、いよいよ御精進の誠を尽くして頂きますよう心よりお願い申し上げます。

