一如 令和5年2月号

住 職 よ り

 いよいよ来月四日、総本山大石寺にて宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念総会が行われ、同日より十二月十九日まで、予定されている日時に慶祝記念総登山が行われます。
 妙眞寺僧俗と致しましては、五回に亘り支部総登山として実施いたします。また、添書登山にても参詣可能ですので、御家族揃って必ず一回は参加されますよう御案内申し上げます。
 本来令和三年が、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の大佳節でありましたが、未だ終熄の兆しが見えないコロナ禍の影響もあり、二年越しの慶祝記念行事開催となりましたが、どうかこの功徳利益を以て、世情の浄化矯正並びに平和安穏を果たすべく、また日本国内においては現在、統一教会や創価学会等の新興宗教問題が大きく取り沙汰されており、私たちが信じ行ずる末法唯一無二の正法正義と、多くの人々が簡単に入信入会してしまう新興宗教や既成宗教との違い、それらの誤りがどこにあるのかをしっかりと破折し説明できるよう、また邪宗謗法の害毒に苦しむ人々に対して積極的に折伏できるよう、本年は決意新たに取り組んで頂きたく存じます。
 そもそも日蓮正宗は八百年の歴史と伝統を有し、その教えを紐解(ひもと)けば、更に久遠五百塵点劫(くおんごひやくじんてんごう)という悠久の時と、三千大千世界という壮大な世界観が説かれております。
 そして、私たちはそれぞれの因縁宿習とその果報により、過去・現在・未来の三世の生命において生死を繰り返している故、現今の今生現世をいかに生きるか?に焦点を当てて、人として生を受け、値い難き仏法に巡り値えた因縁に深く感謝し信行の実践に励み、特に、仏祖三宝尊様に対する報恩感謝の道を成就することが肝要なのであります。
 その為には、まず御自身の日常の基軸が、信心に則っているかどうか、病気や仕事、日々の生活をはじめ、何か諸問題が生じた時に、自分の力だけで解決しようと試み、この信心によって、解決を図ろうとする意識があるかどうかを省みて下さい。
 当然、御自身の努力精進によって、物事の解決を図ることは非常に大事な心掛けでありますが、その力を更に増進させて頂けるのが御本尊様のお力であります。また、何か決断を迫られた時、正しく適切な対応をするためには、それこそ少々の違いで後に大きな結果が生じますからこそ、日頃から仏様の御仏智を賜り、適宜、正確無比(せいかくむひ)な決断をすることができるよう、我が身心を清浄ならしめることが肝要であります。
 どうか皆様には、清く正しく尊い人生を全うするためにも、また信行増進して福徳増進し、安穏なる日々を送り、いかなる障礙(しようげ)が惹起(じやつき)しても臆すること無く、前進出来るよう、今こそ御精進の誠を尽くして頂きたいと存じます。

元旦勤行(1月1日 午前10時)

御法主日如上人猊下御言葉

 立宗七百七十一年の新年、明けましておめでとうございます。
 皆様には、本年「折伏躍動の年」の新春を迎え、決意も新たに、いよいよの御精進をお誓いのことと存じます。
 さて、本年「折伏躍動の年」は文字通り、仏祖三宝尊への御報恩謝徳のもと、全国の寺院が講中一結・異体同心し、全力を傾注して折伏を行い、仏国土実現・一天広布達成へ向けて大きく躍動し、御奉公の誠を尽くしていかなければ尽くしていかなければならない、まことに大事な年であります。
 特に今、依然として新型コロナウイルス感染症の猛威が止まず、末法濁悪の世相そのままに、混沌とした状況を呈していますが、かくなる時こそ、私どもは「折伏躍動の年」にふさわしく、一人ひとりが断固たる決意と勇猛果敢(ゆうみようかかん)なる行動をもって、身軽法重(しんきようほうじゆう)・死身弘法(ししんぐほう)の御聖訓のままに、一切衆生救済の秘法たる本因下種の妙法を一人でも多くの人に下種・折伏し、この難局を乗りきっていかなければなりません。
 大聖人様は『聖愚問答抄(しようぐもんどうしよう)』に、「抑(そもそも)仏法を弘通し群生(ぐんじよう)を利益(りやく)せんには、先づ教・機・時・国・教法流布の前後を弁ふべきものなり。所以(ゆえん)は時に正像末(しようぞうまつ)あり、法には大小乗あり、修行に摂折(しようしやく)あり。摂受の時折伏を行ずるも非なり。折伏の時摂受を行ずるも失(とが)なり。然(しか)るに今の世は摂受(しようじゆ)の時か折伏の時か先(ま)づ是を知るべし。摂受の行は此の国に法華一純に弘まりて、邪法邪師一人もなしといはん、此の時は山林に交(まじ)はりて観法を修し、五種六種乃至十種等を行ずべきなり。折伏の時はかくの如くならず、経教のおきて蘭(らん)菊(ぎく)に、諸宗のおぎろ誉(ほま)れを擅(ほしいまま)にし、邪正(じやしよう)肩を並べ大小先(さき)を争はん時は、万(ばん)事(じ)を閣(さしお)いて謗法を責むべし、是折伏の修行なり。此の旨を知らずして摂折途(みち)に違(たが)はゞ得道は思ひもよらず、悪道に堕つべしと云ふ事、法華・涅槃に定め置き、天台・妙楽の解釈(げしやく)にも分明(ふんみよう)なり。是(これ)仏法修行の大事なるべし」と仰せであります。
 されば、私ども一同、この御金言をしっかりと心肝に染め、今こそ、五濁乱慢(ごじよくらんまん)たる末法濁悪の世の中にあって、不幸と混乱と苦悩の原因たる邪義邪宗の謗法を対治し、全人類の幸せを目指し無辺なる仏恩に報い奉っていかなければならない大事な時と知るべきであります。どうぞ、皆様には、本年「折伏躍動の年」を迎え、決意も新たに、講中一結・異体同心し、一天広布へ向けて大折伏戦を展開し、もって全支部が必ず折伏誓願を達成されますよう心から願い、簡単ながら一言もって新年の挨拶といたします。

  令和五年 元旦勤行の砌 令和五年一月一日 於 総本山客殿

若葉会御講

妙眞寺よりお知らせ

★三日(金)午前十一時から節分会を奉修し、終了後、引き続き広布唱題行を行います。また、午後七時からも節分会を奉修します。
★五日(日)午前九時より広布唱題会、引き続き、興師会並びに永代御経日を奉修し、終了後、寺院清掃を行って頂きます。
★八日(水)午後六時四十五分より、新宿・大願寺において、二月度広布推進会が開催されます。
★十一日(土)午後七時、十二日(日)午前十時三十分・午後二時より、宗祖日蓮大聖人御報恩御講並びに宗祖日蓮大聖人御誕生会を奉修致します。また、十二日(日)午後一時より、若葉会御講を行います。
★二十六日(日)、新宿・大願寺において、東京第二地方部総会が行われます。参加代表者は、中川講頭・和気理事・中川地方部少年部長となっております。
★三月二十六日(日)は、第一回宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念総登山を実施いたします。御開扉は午後十二時、総本山休憩坊集合は午前十時三十分となります。妙眞寺発着バスを御利用の方は、午前七時十五分出発と致しますので、午前七時までに妙眞寺に集合して下さい。なお、添書登山でも参加可能ですので、総登山実施日に添書を願い出られ、御登山して頂きたく存じます。

新年初御講(1月12日 午後2時)