一如 令和4年11月号

住 職 よ り

 本年度宗祖日蓮大聖人御会式法要も、先月二十二日、二十三日に亘り、妙眞寺檀信徒の皆様の御尽力を賜り、無事厳修申し上げることができました。御多用の中御参詣頂いた皆様には、誠に有り難く存ずる次第であります。
 本年も残すところ二ヶ月となり、皆様には御会式法要の意義を噛み締め、深く肝に銘じて、勇猛果敢に御信心の誠を尽くされ、平穏無事な日々を送り、無事大晦日をお迎え頂きたく願います。
 さて、妙眞寺も宗門に復帰して以来、十二年の歳月が経過いたしました。お陰様で有縁の僧俗の皆様、妙眞寺檀信徒の皆様の真心の赤誠を賜り、修繕整備、新調工事等を行い、寺域の整備が整いましたが、本堂新築六十年が経過した今、経年劣化著しく毎年修繕工事を行っております。明年は妙眞寺創立九十周年の佳節を迎えますので、現在妙眞寺におきましては、創立百周年を期して、本堂庫裡新築事業を念頭において、その大佳節を目指してはおりますが、どうか現状を鑑みた上で、皆様の御協力を賜りたく存じます。
 また寺域の整備と共に、妙眞寺法華講衆の陣容も、妙眞寺復帰の平成二十二年七月時点で、約九十世帯百五十名程でありましたが、今や約三百世帯五百名となり、日ごろから昼夜を問わず、非常に多くの方に御参詣賜り、多くの功徳利益を積み累ねられ、妙眞寺境内には、正信会時代に積まれてしまった毒気悪風が打ち払われ、妙法の清気清風が強く感じられる様になりました。
 やはり、私たちが行ずる信心修行は、総本山大石寺への御登山、寺院参詣が非常に大事であることを痛切に感じます。それは、この妙眞寺に参詣されるあらゆる御信徒方が、口々に「妙眞寺にお参りすると、歴史の重みと功徳を感じる」と申され、地域の方々も住宅街の中で、唯一歴史を感じる建物であり、日々の読経の声や太鼓の音を快く感じられており、正信会による不法占拠という失われた三十年を、この十二年間で取り戻すことができたのではないかと拝察され、心より有り難く存ずるものであります。そして、何よりもその根源が総本山大石寺にありますこと決して忘れてはならないと思います。
 今月は、本年初めての団体登山を行いますが、是非とも多くの方々に御参加頂き、本門戒壇の大御本尊様並びに御法主日如上人猊下在します総本山に登山参詣し、どうか皆様方の弥々の信行倍増福徳増進と、無始已来の罪障消滅宿業打開を果たせますよう、心よりお祈り申し上げます。

宗祖日蓮大聖人御会式御正當法要

御法主日如上人猊下御言葉

 皆様も既に御承知の通り、本年「報恩躍進の年」は、記念局のポスターに「今こそ 折伏の時」と銘記されているように、私ども一人ひとりが断固たる決意を持って立ち上がり、一天広布へ向けて全力を傾注して折伏を行じ、誓願達成へ向けて御奉公の誠を尽くしていかなければならない、まことに大事な年であります。
 特に新型コロナウイルス感染症が蔓延している今、私どもは改めて大聖人様の『立正安国論』の御聖意(ごしようい)を拝し、一人ひとりが身軽法重(しんきようほうじゆう)・死身弘法(ししんぐほう)の御聖訓のままに、決然として折伏を行じ、この難局を乗り越えていかなければなりません。
 法華経見宝塔品(けんほうとうほん)を拝しますと、「此(こ)の経は持(たも)ち難(がた)し 若(も)し暫(しばら)くも持(たも)つ者は 我(われ)即ち歓喜す 諸仏(しよぶつ)も亦(また)然(しか)なり」と仰せであります。
 この御文は、六難九易(ろくなんくい)に続いて説かれた偈文(げもん)であります。すなわち「この経を受持することは難しいが、もししばらくも受持する者があれば、仏は大いに喜び、他の多くの仏も同様に喜ぶであろう」と仰せられているのであります。
 まさしく、この御文は妙法信受の功徳がいかに大きいかを示唆(しさ)されているのでありますが、今、日本をはじめ世界中が新型コロナウイルス感染症によって混沌とした状況を呈している時、私どもは一人でも多くの人に対し、異体同心・一致団結して折伏を行じ、一天広布へ向け全魂を傾けて、折伏を行じていかなければならないと思います。
 大聖人様は『聖愚問答抄(しようぐもんどうしよう)』に、「修行に摂折(しようしやく)あり。摂受(しようじゆ)の時折伏を行ずるも非なり。折伏の時摂受を行ずるも失なり。然るに今の世は摂受の時か折伏の時か先づ是を知るべし。摂受の行は此の国に法華一純に弘まりて、邪法邪師一人もなしといはん、此の時は山林に交(まじ)はりて観法を修し、五種六種乃至十種等を行ずべきなり。折伏の時はかくの如くならず、経教のおきて蘭菊(らんぎく)に、諸宗のおぎろ誉(ほま)れを擅(ほしいまま)にし、邪正(じやしよう)肩を並べ大小先を争はん時は、万事を閣(さしお)いて謗法を責むべし、是(これ)折伏の修行なり。此の旨を知らずして摂折途(みち)に違(たが)はゞ得道は思ひもよらず、悪道に堕つべしと云ふ事、法華・涅槃に定め置き、天台・妙楽の解釈(げしやく)にも分明(ふんみよう)なり。是仏法修行の大事なるべし」と仰せであります。
 されば私ども一同、改めてこの御文中にお示しあそばされた「邪正肩を並べ大小先を争はん時は、万事を閣いて謗法を責むべし」との御金言を拝し、特に今日の如き、新型コロナウイルス感染症によって世界中が末法濁悪の世相そのままに騒然とした様相を呈している今こそ、私ども一人ひとりが立ち上がり、一人でも多くの人に対して折伏を行じ、もって一天広布に向けて、たくましく前進すべき最も大事な時であることを知り、異体同心・一致団結して、いよいよ折伏に励まれますよう心から願い、本日の挨拶といたします。

  十月度 広布唱題会の砌  令和四年十月二日 於 総本山客殿        

御会式布教講演・妙安寺御住職 盛岡成秀御尊師

妙 眞 寺 よ り お 知 ら せ

★六日(日)は、午前九時より広布唱題会・永代御経日を行います。終了後、寺院清掃を行います。
★九日(水)午後六時四十五分より、新宿・大願寺において、十一月度広布推進会が開催されます。三名の参加割当となっております。なお、十二月度広布推進会は、十二月七日(水)午後六時四十五分より、新宿・大願寺において開催されます。
★十二日(土)午後七時、十三日(日)午前十時三十分・午後二時から、宗祖日蓮大聖人御報恩御講並びに目師会・七五三祝を奉修致します。また、十三日(日)午後一時より、若葉会御講を行います。
★今月は、七五三祝の月となりますので、当該の子女の親御様には、是非とも妙眞寺にて御本尊様に読経・唱題、御奉告御祈念申し上げますので、御都合の宜しい日時を御連絡ください。
★妙眞寺団体登山を、十一月二十三日(水)【勤労感謝の日】に実施いたします。午後十二時、総本山大石寺休憩坊集合となります。また、妙眞寺よりバスで御登山を希望されます方は、午前八時三十分に出発いたしますので、午前八時十五分までに妙眞寺に集合してください。なお、御開扉受付はまとめていたしますので、妙眞寺までお申し込み下さい。