一如 令和3年1月号

新  年  之  辞

                     妙眞寺住職 平 山 信 憲

 妙眞寺檀信徒の皆様におかれましては、令和三年、「宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年」の大佳節の新春を、清々しくお迎えられたこと、大慶至極に存じます。どうか本年一年を、日頃の信行実践の功徳利益をもって、有意義かつコロナ禍に打ち勝つ、御本尊様への道念堅固の信心をもって、御精進頂きたく存じます。
 さて、昨年来より続く新型コロナウイルス感染拡大により今、私たちは様々な制限を強いられる生活を余儀なくされています。そしてまた、コロナ禍になるまでの生活が、いかに有り難いものであったかを、よくよく感じられていることと存じ上げます。やがて新型コロナウイルスの蔓延も終熄することでしょうが、どうか今回の経験をいつまでも忘れることなく、当たり前のように毎日の日々を送ることがどれだけ有り難いことか、そうした毎日をいかに心豊かに送ることが大切か、そして唯一無二の正法を行じて福徳増進し、一生成仏の境界に至ることがいかに大切かを深く肝に銘じて頂きたく存じます。
 大聖人さまは、「菩提心(ぼだいしん)を発(お)こす人は多けれども退せずして実(まこと)の道に入る者は少なし。都(すべ)て凡夫の菩提心は多く悪縁にたぼらかされ、事にふれて移りやすき物なり。鎧を著(き)たる兵者(つわもの)は多けれども、戦(いくさ)に恐れをなさヾるは少なきが如し」と仰せであります。
 この御指南を拝するに、私たちは様々な万難、悪縁を排除し、いざというこの時こそ、信心をより一層奮い起こして、世のため人のため、世情の浄化矯正に努めることが肝要であります。今後、たとえコロナ禍が終熄したとしても、同様の疫病禍、自然災害等、天災人災が起こることは必定であります。そうした時を迎えた時こそ、私たちの信行の福徳という賜物を発揮する時であります。どうか皆様にはその福徳を増進すべく、妙眞寺僧俗一同には、本年「福徳増進の年」と銘打って共々精進して参りましょう。 

 

御法主日如上人猊下 新年之辞     

 立宗七百六十九年の新春、宗内僧俗御一同には清々(すがすが)しく迎えられ、決意も新たに、愈々(いよいよ)の精進をお誓いのことと存じます。
 扨(さて)、本年は「宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の年」であります。この記念すべき大佳節を迎えるに当たり、宗門は、去る平成二十一年七月、総本山に於(お)ける七万五千名大結集の砌(みぎり)、「法華講員八十万人体勢構築」の誓願を立て、以来、法華講全支部が身軽法重(しんきようほうじゆう)・死身弘(ししんぐ)法(ほう)の御聖訓を奉戴(ほうたい)し、異体同心・一致団結して、昼夜を問わず勇猛果敢(ゆうみようかかん)に折伏戦を展開した結果、今回、見事に誓願を達成することが出来ましたことを心からお祝い申し上げます。
 更に、韓国・台湾・アメリカをはじめ海外部管轄の海外在住の信徒を含めると、百万人に迫る陣容となり、世界広布を視野に入れた大きな成果を挙げることが出来ましたことは、必ずや仏祖三宝尊も御照覧遊ばされていることと慶賀に堪(た)えません。
 これも偏(ひとえ)に、国内外の御信徒一人ひとりの弛(たゆ)まぬ努力と、一天広布を願う強盛なる信心、更に死身弘法の御聖訓の侭(まま)に折伏を実践してきた結果であり、改めてその健闘を祝すると共に心から敬意を表するものであります。
 大聖人は『聖愚問答抄(しようぐもんどうしよう)』に、「今の世(よ)は濁世(じよくせ)なり、人の情もひがみゆがんで権教(ごんきよう)謗法のみ多ければ正法弘まりがたし。此(こ)の時は読誦・書写の修行も観念・工夫・修練も無用なり。只折伏を行じて力あらば威勢を以(もつ)て謗法をくだき、又法門を以ても邪義を責めよとなり。取捨(しゆしや)其(そ)の旨(むね)を得て一向に執(しゆう)する事なかれと書けり。今の世を見るに正法一純に弘まる国か、邪法の興(こう)盛(じよう)する国か勘(かんが)ふべし」と仰せであります。未来広布への願業は御本仏宗祖日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)であり、我等(われら)本宗僧俗は一天四海本因妙(ほんにんみよう)広宣流布達成のその日まで死身弘法(ししんぐほう)の聖訓を奉戴して、時を断(た)つことなく折伏を実践していかなければなりません。
 各位には、この御聖訓を拝し、猶(なお)一層の決意を以って、異体同心して一天広布を目指し、愈々精進されますよう心より願い、新年の挨拶といたします。

               大日蓮 令和三年一月号より

 

妙眞寺よりお知らせ

★一月八日(金)午後七時より、新宿・大願寺において、東京第二布教区広布推進会が開催されます。三名の参加割当となっております。
★一月十一日(月)は成人の日となっております。本年、晴れて成人式を迎える方々には、是非寺院に参詣され御本尊様に成人祝の御祈念御報告を申し上げて頂きたく存じます。詳しくは妙眞寺まで御連絡下さい。
★本年も、二日(土)より毎日一時間唱題行を行います。月・木・土曜日は午後七時から、日・火・水・金曜日は午前十一時から行いますので、罪障消滅・福徳増進の一助として、御自身の御境界を開くべく、御参加のほど何卒お願い申し上げます。なお、住職不在の場合は出席御信徒に方に導師をお願い致します。
★三日は、法華講連合会新年初登山となっております。参加されます方は、午前十時の御開扉、休憩坊は総一坊三Aとなっております。今回の登山は事前申込の登山ですので、中川登山部長がまとめて御開扉の手続きをします。参加されます方はどうぞ御留意下さい。
★十七日(日)、令和三年度第一回妙眞寺団体添書登山を行う予定です。特に新年初登山に参加されない方々には、挙って参加して頂き、宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の正月をお送り頂きたいと存じます。