総本山第六十七世日顕上人第一周御忌をお迎えして(2020年9月19日)

 総本山第六十七世日顕上人の第一周御忌を9月20日に控え、総本山大石寺客殿におきましては、9月16、17日の両日に亘り、御法主日如上人猊下の大導師のもと、代表僧侶、代表信徒が参列し、第一周御忌満山供養御逮夜・御正當法要並びに墓参が行われました。妙眞寺におきましても、先般、9月13日の御報恩御講の砌、第一周御忌法要を奉修し、御報恩申し上げた次第であります。

 今回の総本山の法要におきましても、昨年の葬儀の時同様、法界に不可思議な瑞相が顕れ、御歴代上人墓地在す典礼院には、時ならぬ桜の花が咲きほこり、御正當法要の翌日、18日には富士山にまたしても普段は決してありえない雲の動きがありありました。

 こうした宇宙法界の瑞相は依正不二の原理とはいえ、誠に不思議なもので幸不幸の姿がそのまま自然界に顕現され、また今日の新型コロナウイルスの感染状況もまた、その確固たる原理によるものであります。こうした現在の世相を日顕上人は、寂光の宝刹において如何様に御覧遊ばされているでしょうか。私は、明年の大佳節に向かって、信行の実践に勇往邁進している僧俗を温かくも厳しく見守って下さっていることと存じ上げます。  

 今回の第一周御忌に当たり、日顕上人御退座後のお言葉集が僧侶一同に贈呈されましたが、早速拝読させて頂きましたところ、やはり、謙虚で正直に全ての我意我見の執着を破して、余念雑念なく妙の一字を拝し御本尊様に真剣にお題目を唱えていくことの大切さを中心に御指南遊ばされておりました。

 私自身も、数日前から山門まわりの電気が原因不明の故障で困っており、とにかくお題目を唱えてその復旧を願っておりましたところ、不思議にも今朝無事に復旧しておりまして、本日の二時間唱題行におきまして、かたじけなくも御本尊様の御冥加に有り難く御報恩感謝申し上げた次第であります。

 皆様方におかれましても、どうかこのコロナ禍を信行の実践によって乗り越え、御本尊様から不可思議偉大なる御仏智を賜りますよう心より念願致すとともに、今こそ折伏実践により一層尽力し、コロナ禍によって益々荒廃する世相の浄化矯正に少しでもお役に立てるよう、御精進頂きたく念願します。

 なお、この日顕上人お言葉集は僧侶のみ贈呈の非売品になりますので、今後当ホームページにおいて、皆様の信行に必要な箇所を、少しずつ御紹介させて頂きたいと存じます。