「百日間唱題行」実施に当たり
いよいよ9月7日から12月15日まで「百日間唱題行」が開始されます。この唱題行は御法主日如上人猊下をはじめ、(総本山では午前8時・午後4時) 日蓮正宗全僧俗が1日2時間の唱題行を行うわけでありますが、この唱題行は、明年の大佳節を迎えるため、新型コロナウイルスの終熄を願うためではなく、現在全国的に折伏状況が低迷しているが故であります。特に、新型コロナウイルスについては、ただ漠然と唱題行を行うだけでは終熄に至りません。
御法主日如上人猊下が常々仰せのように、私たちは今こそ宗祖日蓮大聖人さまが御認(したた)めになられた『立正安国論』の御聖意(ごしょうい)を拝し、「百日間唱題行」の功徳をもって折伏行に邁進し、世に蔓延(はびこ)る諸悪を対治し、新型コロナウイルスの終熄を願うところに、真の疫病終熄の鍵があることを銘記すべきであります。
もはや、この新型コロナウイルス感染症は対岸の火事ではありません。特に無症状感染者の存在により感染拡大に至っていることは言うまでも無く、感染者の非常識な行為もニュースとなっております。ですから、まずもって感染者は自らのすぐそばに存在していることを認識し、予防措置を徹底することが肝要であります。
また、全国的に感染拡大するなかで、すでに人権侵害も同時に始まっております。例えば、兵庫県知事によって「諸悪の根源」と揶揄された東京都内の人々や、各ナンバーの自動車が全国各地方に来ただけで、差別や、あおり運転、いたずら等の嫌がらせがあったり、それぞれ小・中学校、高校、大学等でクラスターが発生することにより、その学校の学生というだけで差別などの様々な被害にあったりと、枚挙にいとまがありません。
所詮、邪宗謗法の害毒とこのような人々が蔓延る世の中だからこそ、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に繋がるのであり、私たちはどこまでも宗祖日蓮大聖人さまの慈悲の一念をもって、決して世間の人々に迎合しないよう、今こそ真剣に自行化他のお題目を唱えて行きましょう。当支部では、已前より掲げている「心奮わす唱題行に万感の思いを込め 勇気と思いやりをすべての人に」との標語のもと、「百日間唱題行」を行って参ります。どうか、妙眞寺僧俗一丸となって精進の誠を尽くし、必ずや本年の折伏誓願目標を無事完遂成就し、大佳節の新春を迎えましょう。