指導教師指導①

 皆様、こんばんは。
 本年『達成・出陣の年』も、残すところあと2ヶ月半となりました。各支部、折伏誓願目標完遂の為、日夜東奔西走御精進のなか、今夕の広布推進会への御参加、誠に御苦労様でございます。
 私も、妙眞寺住職となって、5年という節目を迎えました。正信会僧侶に30年間もの長きに亘り不法占拠されていた妙眞寺も、平成22年7月21日、本宗寺院として蘇り、私の祖父でもある初代住職や、妙眞寺に在勤し私の誕生後3ヶ月の時、広布大願への志もなかば、32才で逝去した父も、霊山にて喜んでいることとの思いに馳せておりました。
 そうした喜びも束の間、誕生して間もない長女への不慣れな育児はもとより、正信会信徒への案内や訪問、平成27年の大佳節に向けての最初の年であったが故、是が非でも達成しなければならない折伏誓願目標達成への取り組み、更に境内建物の著しい老朽化や、間近に迫った御会式に使用する仏具一式、冠婚葬祭等に必要不可欠な仏具が全く無い、という現実に心が打ちひしがれるような思いでありました。
 しかしながら、御法主上人猊下の御指南を仰ぎ、有縁の御僧侶や御信徒の赤誠の御供養と、何よりも帰命依止の道場を取りもどしたという喜びと、30年に亘り宝浄寺様において、常秀院日統上人様、現御住職・舟橋日謙御尊能化様の有り難き御薫陶を賜った妙眞寺信徒の心強い信心の息吹きによって、境内や仏具等の修繕整備も整い、折伏誓願目標も御会式までに完遂し、晴れて無事30年ぶりの妙眞寺本堂における御会式を奉修申し上げることができ、非常に感慨深きものでありました。
 そして妙眞寺信徒と共にしたこの御奉公こそが、結果、異体同心一致団結の源として、その後の折伏前進へと向かうことになり、本年第二祖日興上人御聖誕770年・法華講員50%増の御命題も、平成24年3月に完遂することができました。
 先程、ご報告頂きましたように、本年も無事御会式までに折伏誓願目標を達成することができ、特に本年より新たなる御命題を完遂する為には、「まず1人ひとりがしっかりと志をたて・自然と折伏のできる境界へと変わっていこう」との意識改革のもと精進し、日頃、妙眞寺の寺院行事において率先してお手伝い頂く青年部員の折伏面での大きな躍進と、不思議な因縁による折伏等により、折伏誓願目標完遂に至りました。
 こうした折伏成就のことに関しましては、いずれ当支部に体験発表の順番が回ってきましたら、御信徒から発表させて頂きます。

 さて、前置きが長くなりましたが、大聖人様は、『立正安国論』に、「早く天下の静謐を思はゞ須く国中の謗
法を断つべし」と仰せであり、また『阿仏房尼御前御返事』には、「いふといはざるとの重罪免れ難し。云ひて罪のまぬかるべきを、見ながら聞きながら置いていましめざる事、眼耳の二徳忽ちに破れて大無慈悲なり」と仰せであります。
 正に私たちが自行化他の信心に住し、折伏行を実践していくことはこの上ない大慈悲行であり、広宣流布大願成就の為、天変地夭とも言える自然災害や、各種の事件事故の頻発が年々度を増す、今日の五濁乱漫の様相を呈する社会の浄化矯正の為、そして何よりも、より多くの人々がこの正法に帰依せられ、1人ひとりが合わせ持つ、貪欲・嗔恚・愚癡の三毒を離れ、煩悩即菩提、迷いの無い慈悲深く尊い境界を構築し、与えられた人生を有意義かつ妙法の功徳利益に溢れた日々の生活をお送り頂くことができるよう折伏逆化に精進しなさいとの、大聖人様より私達に課せられた使命であります。
 御法主日如上人猊下は、「折伏に当たって我々は、本当に相手を思う慈悲の心を持っているか。また、いかなる悪口罵詈・非難中傷・迫害にも屈せず、いかなる逆境でも乗りきっていく決意を持っているかどうか。一切の執着に執われず、不自惜身命の断固たる決意をもって折伏を実践しているかどうか。もし、折伏が思うようにならないというなら、今一度、この三軌に照らして自らの信心、自行化他の信心の在り方を点検すべきであります」と、法華経法師品に説かれる「衣座室の三軌」を挙げられ、私達が御命題達成に向けて、折伏に臨むべき姿について御指南されております。
 この御指南にありますように、私達が折伏を行じていく中で必要なことは、慈悲の心であります。本当に相手を思う慈悲の気持ちがあるでしょうか。こころの底から慈悲の心が湧き起こる程、真剣に毎日唱題し、周囲の方々から慕われ頼りにされ、愛される境界、人格を具えることができているでしょうか。平成33年の大佳節に向けての出陣の年である本年、私たちは今一度自らの信心姿勢、日頃の日常生活における身口意三業の行業において、我意我見のない素直で謙虚実直なものであるかを省みることが肝要ではないでしょうか。
 当然のことながら、末法において唯一無二の正法を受持信行している私たちは、日頃の日常生活における身口意の三業による所作振る舞い発言は、大聖人様の御意にかなった、それ相応のものでなければなりません。
御隠尊日顕上人猊下は、「仏教の教えにおいては、特に行ということが示されておりまして、もちろん信ずる心が大切ではありますが、実際その信の姿を自らの身体に表していくというところに、おのずから大きな功徳が存するのであります」と御指南されており、また「皆様方が御承知のとおり、あらゆる宗教のなかで、唯一、我々が救われる道は日蓮正宗に伝わるところの日蓮大聖人様の三大秘法に帰することであります。しかし、この御法は自らが信心するとともに他に向かって説いていくという、自行化他にわたっての行が大事であります。南無妙法蓮華経と唱えることによって、たとえ御法門が解らなくとも、生活のなかに充実した妙法の功徳をおのずと感じてまいります」と仰せであり、また「一つのポイントがあるのです。すなわち、身命を捨てて法のために生きようという信心と決意であります。この中心がはっきりあると、そこからずれていくことがないと思うのですが、このポイントがずれておると、一生懸命やっているつもりでもなかなかうまくいかないし、また、そのうまくいかない原因も判らないのであります。こういうことからも唱題が大事なのです」と仰せになられています。
 この唱題に唱題を重ねることによって、大聖人様が『呵責謗法滅罪抄』に「何なる世の乱れにも、各々をば法華経・十羅刹助け給へと、湿れる木より火を出だし、乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」、また『本尊供養御書』には「玉泉に入りぬる木は瑠(る)璃(り)と成る。大海に入りぬる水は皆鹹(しおはゆ)し。須弥山に近づく鳥は金色となるなり。阿伽陀薬は毒を薬となす。法華経の不思議も又是くの如し。凡夫を仏に成し給ふ。蕪(かぶら)は鶉(うずら)となり山の芋はうなぎとなる。世間の不思議以て是くの如し。何に況んや法華経の御力をや」と御教示されます通り、今日の世相を憂い厭うならば、その思いを折伏への志に転じ、深い慈悲の境界に至るまで真剣な唱題に励む時、不可思議な折伏の因縁が必ず生ずることを確信して頂きたく存じます。そして、こうした信行の実践に励めば自ずとその福徳により崇高な境界を築き、無始已来の罪障を消滅し、宿業転換していく大きな功徳利益の実証があり、世間の垢に染まることの無い、尊い価値ある人生を全うすることができるのであります。
 最後に、大聖人様の「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く、一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥かに後生は申すに及ばず、今生も息災延命にして勝妙の大果報を得、広宣流布の大願をも成就すべきなり」との御金言を深く心肝に染め、ただ偏に、冥の照覧と諸天の御加護を確信し、東京第二布教区全支部が、本年『達成・出陣の年』の折伏戦に勝利し、輝かしい新たなる船出となりますよう、平成33年宗祖日蓮大聖人御聖誕800年の大佳節に向けて、皆様方の更なる御精進と御健勝をお祈り申し上げ、本日の指導とさせて頂きます。 
 御静聴、誠にありがとうございました。