御講に参詣しよう

 毎月第二日曜日、全国の寺院で宗祖(しゅうそ)日蓮大聖人に対する『御報恩(ごほうおん)御講(おこう)』が奉修されています。

 そもそも御講は、仏法僧(ぶつぽうそう)の三宝に対し、御恩を感謝申し上げるため、講中僧俗が一堂(いちどう)に会(かい)して行われる、毎月の寺院行事の中でも最も大切な行事です。大聖人様は、仏弟子は必ず四恩をしって知恩(ちおん)報恩(ほうおん)をいたすべし(開目抄 御書五三〇)と仰せられています。

 四恩とは「一切衆生の恩」、「父母の恩」、「国主の恩」、「三宝の恩」のことをいい、その中でもとりわけ仏法僧の三宝に対し、御報恩の道を尽くすことを説かれています。私達の信心にこの報恩感謝の心と実践がなければ、どんなに長年信心していても本当の信心の喜びもなく功徳もないのです。

 御講では、献膳(けんぜん)・読経・唱題の後に、御住職より大聖人の御書を通しての法話が行われます。もとより、私達の信心は、常に大聖人の御書を心肝(しんかん)に染め、御法主上人猊下の御指南を拝して自行(じぎよう)化他(けた)にわたって精進していくべきものです。御講に参詣してただ何となく法話を聞くのではなく、御住職は自分に対して法話されているとの気持ちで、真剣に拝聴(はいちよう)することが大切です。住職の法話を聞くことによって自らの信心修行の姿勢を誤ることなく、時に適(かな)った信行を実践することが出来るのです。

 御法主上人猊下は、「法を聞く」その功徳を自分だけのものではなくして、他の多くの人達に知らしめて、御本尊様の功徳、素晴らしさを説き聞かすということが肝要であります(大日蓮十八年六月号)と御指南されています。
 

 御講参詣は、大聖人様への御報恩と自分自身の善根を積んでいく、最も身近で大事な修行であることを理解して、自分一人だけではなく、家族ぐるみで、さらには講員同士で声を掛け、誘い合って御講に参詣しましょう。

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