総本山大石寺への登山について (平成28年6月)
■ 総本山大石寺と末寺(まつじ)
日蓮正宗では、静岡県富士宮市にある総本山大石寺を本寺(ほんじ)とし、日本だけではなく世界各国にあるお寺を末寺(まつじ)といいます。
そして、総本山大石寺の奉安堂には、宗祖日蓮大聖人様がおしたためされた「本門戒壇(ほんもんかいだん)の大御本尊様」が御安置され、各末寺には御歴代の御法主上人猊下様(ごほっすしょうにんげいかさま)が御書写された御本尊様が御安置されています。
皆さんが通う妙眞寺の本堂には、昭和37年に妙眞寺が新築されたときに、総本山第66世日達上人(にったつしょうにん)様が御書写された御本尊様が御安置されています。
また、それまでは昭和8年に総本山第59世日亨上人(にちこうしょうにん)様が御書写された御本尊様が御安置されていました。その御本尊様は現在、本堂横の客間に御安置されています。
■ 総本山への登山
日蓮正宗では、総本山大石寺に参詣(さんけい)することを「登山(とざん)」といいます。
登山の意義は、日蓮大聖人様が一番大事な御本尊様として、おしたためされた「本門戒壇の大御本尊様」を内拝させて頂き、御法主日如上人猊下様と共に読経(どきょう)・唱題(しょうだい)して、世の中に正しい大聖人様の教えが弘まって、世の中から不幸な出来事がなくなり、平和になることを願い、また私たちの不幸の原因である過去世からの罪障(ざいしょう)や悪業(あくごう)を消滅し、現在世・未来世に向かって幸せになっていけることを、御法主日如上人猊下様に御祈念(ごきねん)して頂くところにあります。
大聖人様は「毎年度々の御参詣には、無始(むし)の罪障も定めて今生一世(こんじょういっせ)に消滅すべきか。弥(いよいよ)はげむべし、はげむべし」と仰せになっています。
ですから、私たちの人生は今だけではありません。
皆さんは誰にも過去世の人生があり、その過去世の善悪様々な原因によって、お父さんお母さんのもとに生まれ育ち、大人になり、年をとり老人になって、最後臨終(りんじゅう)を迎えます。
また、毎日の生活において、楽しいことうれしいこと、つらいことつまらないことがあると思いますが、それは必ず自分に原因があるということです。
そして、悪いことが起きればその原因を毎日の朝夕の勤行と唱題によって解決することも大事ですし、総本山大石寺に登山して、御法主日如上人猊下様に御祈念して頂くことも大切なことです。
とにかく、自分の願いや思いをかなえ目的をする為にも、また不幸の原因を無くし、様々な困難を乗り越える為にも、できるだけ毎日朝夕、時間を決めて家族そろって勤行し、お題目を唱えて、時間を作っては妙眞寺に参詣しましょう。
そして、これからも数多く総本山大石寺に登山参詣していきましょう。